Appleは、メッセージ送受信の標準規格RCS(Rich Communications Services)に、2024年後半に対応すると発表しました。しかし、iPhoneなどから送信されるiMessageの吹き出しはブルー、Androidから送信されるメッセージの吹き出しはグリーン、という色分けは続けるそうです。
■3行で分かる、この記事のポイント
1. AppleのRCS採用で、吹き出しの色が変わるのではと話題に。
2. Appleは、iMessageのブルー、SMSのグリーンという色は変えない方針。
3. アメリカの若者の間で、吹き出しの色による仲間外れ問題は続くか。
AppleのRCS採用で吹き出しの色はどうなる?
Appleは、これまでRCSに対応しない方針をとり続けてきましたが、先日、2024年内にRCSを採用すると発表しました。
「メッセージ」アプリでやり取りするメッセージの吹き出しの色は、iPhoneなどApple製品から送信されるiMessageはブルー、Androidデバイスから送信されるメッセージはグリーンで色分けされています。
RCSの採用により、入力中を示すアニメーション、既読表示、写真や動画の高解像度での送受信が可能になります。加えて、Androidからも青い吹き出しのメッセージが送信できるかもしれない、と推測されていました。
Apple「iMessageの青い吹き出しは残る」
Appleは、iMessageではブルーの吹き出し、RCSメッセージではグリーンの吹き出しを使い続ける、と米メディア9to5Macの記者、チャンス・ミラー氏に明かしました。
ブルーの吹き出しには、iPhoneユーザーが利用できる、最も安全でベストなコミュニケーション方法がiMessageであることを示す意味がある、とAppleは説明しています。
AppleはSMSとMMSのアップグレードとしてRCSの機能を追加するだけであり、iMessageに変更はなく、iMessageをAndroidなど他プラットフォームに開放するわけでもない、というのは驚くことではないだろう、と前述のミラー氏はコメントしています。
「iPhone同調圧力」問題は続く
アメリカでは、iPhoneユーザーの割合が70%以上と高い18歳〜24歳の若者の間で、グループメッセージにグリーンの吹き出しでメッセージを送ると仲間外れにされる「iPhone同調圧力」と呼べる問題が指摘されており、Googleの幹部がAppleを批判していました。
RCSの採用によって、この問題が解決するわけではない、ということになります。
なお、AndroidデバイスでSMSをやり取りするとライトブルーの吹き出しで表示され、RCSメッセージではダークブルーの吹き出しで表示されます。
Source:9to5Mac
Photo:Appleサポート
(hato)
Source: iPhone Mania
Apple、RCS採用後も吹き出しの色は変えない方針