Appleは、スクリーン上でのプライバシーを守るための新たな2件の特許を取得したことがわかりました。いずれもモバイルデバイスを使用するユーザーのクレデンシャル情報が第三者から盗み取られるのを防ぐ目的があるようです。
■3行で分かる、この記事のポイント
1. Appleがスクリーン上でのプライバシーを守るための新たな特許を取得した。
2. ユーザーのクレデンシャル情報を第三者から盗み取られるのを防ぐ目的がある。
3. ディスプレイ内部に埋め込む視野角調整システムの特許も取得した。
ディスプレイの上に貼り付ける偏光フィルム
The Wall Street Journalは今年始め、iPhoneのログイン情報がいかに簡単に盗まれ得るかを警告する動画を公開しましたが、Appleはディスプレイに適用するプライバシー関連特許を2件取得したことが判明しました。
1つ目の特許は「曲面ディスプレイ用プライバシーフィルム(Privacy films for curved displays)」と名付けられたもので、通常のディスプレイの上に貼り付けるタイプの偏光フィルムに関するものです。ユーザーがスクリーンを正しい角度から見ている間はよく見えるようになっていますが、少しでも左右から見ようとするとまったく見えないか、ぼやけた画像しか見えなくなるというものです。
オフィスでのデバイス使用時などでは深刻な問題になる可能性がある、と特許を見つけたAppleInsiderはコメントしています。
ディスプレイ内部に埋め込む視野角調整システム
2つ目の特許は、「視野角が調整可能なディスプレイ(Displays with adjustable angles of view)」と名付けられたもので、フィルムと違ってディスプレイの視野角を調整できるようです。
特許には、偏光層の間に液晶層を追加することで、特定の色のみをデバイス所有者に表示するといったことも記されています。
Source:USPTO (1), (2) via AppleInsider, WSJ
Photo:Apple
(lexi)
Source: iPhone Mania
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