iPhone15 Pro Maxの望遠カメラ用レンズとして搭載されているテトラプリズムレンズに関し、レンズサプライヤー2社が特許紛争を繰り広げていると、9to5Macが伝えています。
特許紛争の背景には、iPhone15 Pro Maxの望遠カメラ用テトラプリズムレンズを供給中のサプライヤーと、iPhone16 Proシリーズ用テトラプリズムレンズの供給を目指すサプライヤーの思惑が絡み合っているようです。
■3行で分かる、この記事のポイント
1. iPhone15 Pro Maxの望遠カメラ用テトラプリズムレンズを巡って、サプライヤー2社が特許紛争を繰り広げている。
2. iPhone16 Pro MaxおよびiPhone16 Pro用テトラプリズムレンズの製造を阻止する思惑があるのかもしれない。
3. サプライヤーが2社に増えれば卸価格が安くなり、値上げ抑制に繋がると期待。
独占企業が他社の参入を阻止する動きか
iPhone15 Pro Maxの望遠カメラ用テトラプリズムレンズを巡って特許紛争を繰り広げているのは、台湾Largan Precisionと中国Yujingguangです。
このうち、Largan Precisionが現在供給中のサプライヤーです。
YujingguangはiPhone16 Proシリーズ用テトラプリズムレンズの製造を開始する準備を進めており、この動きに対してLargan Precisionはテトラプリズムレンズの設計と製造に関する特許を有しているとし、製造を目指す動きを牽制しています。
iPhone16 Proにの値上げ抑制には効果的?
テトラプリズムレンズのサプライヤーが2社に増えた場合、価格競争の原理から卸価格が安くなる可能性があります。
そうなれば、iPhone16 Pro Maxに加えiPhone16 Proにも搭載されると噂のテトラプリズムレンズを用いた光学倍率5倍の望遠カメラをより多くのユーザーが現行モデルと同じ販売価格で入手できることが期待されます。
ただし、現在独占的に供給しているLargan Precisionからすれば、搭載機種が2つに増えて出荷数が増加しても利益率が低下することに繋がります。
Source:Patently Apple via 9to5Mac/a>
Photo:Apple Hub/Facebook
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Source: iPhone Mania
iPhone16 Pro用テトラプリズムレンズの特許争い激化