アメリカにおけるiPhoneの平均小売価格が、2023年第2四半期(4月〜6月)、第3四半期(7月〜9月)の2四半期連続で下落していることが、調査会社Consumer Intelligence Research Partners(CIRP)の最新報告書から明らかになりました。
■3行で分かる、この記事のポイント
1. アメリカでのiPhoneの平均小売価格が2四半期連続で下落した。
2. 1年前と比べると40ドルも低い。
3. 下落の理由はiPhone14 Proシリーズの売上が落ちているため。
iPhone平均小売価格が2四半期連続で下落
CIRPがいう平均小売価格とは、平均販売価格(ASP)とよく似ており、同じような動きを示しますが、Appleが販売業者に対して提供する卸売りでの値引きを含まないものだと、CIRPが解説しています。
CIRPのデータによると、2023年1月〜3月期のアメリカにおけるiPhoneの平均小売価格は988ドルでしたが、4月〜6月期には40ドル下落して948ドル、7月〜9月期にはさらに30ドル下がって918ドルとなっています。
2022年7月〜9月期と比べると約40ドルも下がっています。
下落の理由はiPhone14 Proシリーズ売上の減少
2023年7月〜9月期の平均小売価格(918ドル)が、前年同期の平均小売価格(957ドル)よりも下がった理由についてCIRPは、「1年前のモデルであるiPhone14 Proシリーズの売れ行きが下がったため」と分析しています。
7月〜9月期というと、新型iPhone(今年はiPhone15シリーズ)が発売され、旧型モデルとの入れ替わりが起こる期間です。
iPhone13 Pro/Pro Maxのほうが同時期に売れていた
CIRPによると、2023年7月〜9月期における、iPhone14 Pro/Pro Maxが売上全体に占める割合は23%でした。
一方1年前、つまり2023年7月〜9月期におけるiPhone13 Pro/Pro Maxが全体に占める割合は37%だったそうです。
したがってCIRPは、2023年7月〜9月期の平均小売価格が下がったのは、iPhone14 Pro/Pro Maxの売上が落ちたためと見ています。
Source:CIRP via 9to5Mac
(lunatic)
Source: iPhone Mania
調査会社CIRPが明かす、アメリカのiPhone平均小売価格下落の理由