オーストラリア政府は現地時間11月27日、Apple PayやGoogle Payなどのデジタル決済サービスを、クレジットカードやそのほかの支払いと同じ規制下に置く法案を今週中に議会に提出すると発表しました。先月発表されたこの法案は、オーストラリア準備銀行(中央銀行)の決済を規制する権限を拡大するものです。
■3行で分かる、この記事のポイント
1.オーストラリア、デジタル決済サービスをクレジットカードと同じ規制下へ。
2.法案はオーストラリア準備銀行の決済を規制する権限を拡大するもの。
3.Appleは先月、この規制案に反対を表明していた。
Appleはオーストラリアの規制案に反対表明していた
Appleは先月、規制当局に提出した書類の中で、「提案されている拡張案は純公益を伴わない規制上の負担を増加させ、規制上の誤りを引き起こし、近年のオーストラリアの決済システムを特徴づけてきたダイナミックなイノベーションを抑制することになる」と主張し、この規定案に反対表明しました。
同社はまた、デジタルウォレットはクレジットカードとは異なるため、同じルールに従う必要はないと主張しています。
Apple Payは、サードパーティーが発行した既存のデビットカード、クレジットカード、プリペイドカードでのみ利用できます。Appleはカード所有者の口座にアクセスし、資金が利用可能かどうか判断することはできません。Apple Payの提供にあたり、Appleはいかなる取引情報も収集しません。
新しい規制の下、オーストラリア準備銀行は、AppleやGoogleなどのデジタルウォレットプロバイダーを、現在のクレジットカード同様に規制できるようになります。今のところ、同銀行がAppleに課す可能性のある変更については明らかになっていません。
Source:ABC News, Australia Government, Reuters via 9to5Mac
Photo:Apple
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Source: iPhone Mania
Apple Payに逆風?オーストラリアがデジタル決済を規制する法改正へ