Appleは、iPhone16シリーズかiPhone17シリーズのカメラ用レンズとしてガラスレンズの採用を拡大、光学性能が向上する可能性があると、TF International Securitiesのアナリスト、ミンチー・クオ氏が伝えました。
ガラスレンズ採用はAppleだけではなくHuaweiも計画しているとのことで、Androidスマートフォンとの競争が激化すると予想されます。
■3行で分かる、この記事のポイント
1. iPhone16シリーズかiPhone17シリーズのカメラ用レンズとして、ガラスレンズの採用が増加するとアナリストが予想した。
2. ガラスレンズのメリットは、変形のしにくさと、プラスチックレンズよりも良好な光学性能。
3. Vision Pro用空間ビデオ撮影時の画質向上を目的に、ガラスレンズの採用機種が増加するかもしれない。
変形しにくく光学性能に優れるガラスレンズを採用拡大
ガラスレンズは既に1G6Pレンズ(1枚のガラスレンズと6枚のプラスチックレンズで構成)としてiPhone15 Pro Maxに搭載されており、8Pレンズ(8枚のプラスチックレンズで構成)よりも卸価格が高くなるも光学性能が優れていると、クオ氏は説明しています。
AppleはiPhone15 Pro Maxの望遠カメラ用テトラプリズムレンズにも1G3Pレンズ(1枚のガラスレンズと6枚のプラスチックレンズで構成)としてガラスレンズを用いていますが、その利点としてプラスチックレンズとガラスレンズとのハイブリッドレンズは変形に強いと、クオ氏は述べています。
iPhone15 Pro MaxのテトラプリズムレンズはLargan Precisionが供給していますが、ガラスレンズは外注されています。
しかし、iPhone16シリーズかiPhone17シリーズではLargan Precisinがガラスレンズの自製を開始し、製造能力が拡大する見通しです。
これが実現した場合、高性能レンズの製造コスト削減に繋がるほか、高性能レンズを搭載するiPhoneのモデル数増加も期待できます。
空間ビデオ撮影用に光学性能を改善か
AppleはiPhone16とiPhone16 Plusのリアカメラを、iPhone15とiPhone15 Plusのように斜めに2つ並べるレイアウトから、iPhone12のような縦に2つ並べるレイアウトに変更すると噂されています。
その目的はVision Proに対応する空間ビデオ撮影の為とみられていますが、同時に、ガラスレンズの採用拡大による光学性能の改善も実現されるのかもしれません。
Source:郭明錤 (Ming-Chi Kuo)/Medium
Photo:Apple(画像内テキスト:iPhone Mania)
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Source: iPhone Mania
Apple、iPhone16/17にガラスレンズ導入で画質向上を狙う