Appleは現地時間11日付けで、「解析と改善」で新たな項目を追加したと発表しました。このデータ収集は拡張現実(AR)マップのための位置情報の正確さの向上を目指すもので、「設定」から有効にすることができます。
■3行で分かる、この記事のポイント
1. マップのARナビゲーションは日本で現在、20都市以上で利用可能となっている。
2. Appleとデータ収集に同意すると、カメラが検出した特徴点が共有される。
3. 映像がAppleに送信されるようなことはなく、必要なデータのみが収集される。
映像データが送信されることはない
AppleマップでARナビゲーションを使用する際、iPhoneはカメラのスキャン中に「特徴点」を検出します。マップはデバイス上の機械学習を用いて特徴点をマップの参照データと比較し、AR機能を有効化するためユーザーのデバイスに送信します。
AR機能は、iPhoneカメラが現実世界で検出したデータとマップの参照データとをマッチングさせることで機能するため、参照データは常に更新され続ける必要があります。
Appleとデータ収集に同意すると、カメラが検出した特徴点がAppleと共有されるようになります。ARはカメラを使用しますが、このとき映像がAppleに送信されるようなことはなく、必要なデータのみが収集されます。
なお、データ転送時には暗号化されるようになっており、データがApple IDと紐付けらることはありません。
日本では20都市以上で利用可能
AppleマップのARナビゲーションは現在、千葉県、福岡、広島、兵庫、神奈川県、金沢市、川崎市、北九州市、神戸市、京都府、前橋市、名古屋市、新潟市、岡山市、大阪府、相模原、さいたま市、堺市、札幌市、仙台市、静岡市、高松市、東京都で利用可能となっています。
ARナビゲーションは、Apple役員のグレッグ・ジョズウィアック氏が昨年松に東京を訪れた際に、自身が機能を試す様子をソーシャルメディアで投稿したのが話題になりました。
機能のさらなる向上のため、Appleのデータ収集に協力にするには、「設定」>「プライバシーとセキュリティ」>「解析と改善」からトグルをオンにします。
Photo:Apple
(lexi)
Source: iPhone Mania
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