筆者が新たに購入したiPad mini 6のWi-Fi+Cellularモデルに、auのSIMカードを挿入にしてもすぐに圏外になってしまい、原因を特定するのに時間がかかりましたので報告します。
原因は、長年auを使用しているユーザーながら周知の事実としてご存であろう、auの4G LTE契約のSIMカードの仕様によるものでした。
■3行で分かる、この記事のポイント
1. iPad mini 6にauの4G LTE契約のSIMカードを挿しても「圏外」になってしまう問題の原因把握に時間を要した。
2. auの4G LTE契約のSIMカードは、5G対応端末において4G LTE通信もできない模様。
3. au以外のキャリアの4G LTE契約のSIMカードは、動作保証外ながら5G対応端末において4G LTE通信できたとの報告多数。
auの4G LTE契約のSIMカードでは5G対応端末でデータ通信できない
筆者はそれまで、11インチiPad Pro(第1世代)にauの4G LTE契約のSIMカードを挿して利用してきました。
お察しが良い読者なら、この時点で何が問題(筆者の理解不足)か、おわかりになるでしょう。
今回、iPad mini 7の近日中の発売が期待できないことを受けて購入したiPad mini 6にauの4G LTE契約のSIMカードを挿しても圏外になってしまい、原因把握に時間を要しました。
結論を先に申し上げると、5G対応端末ではauの4G LTE契約のSIMカードを使用した4G LTE通信すらできません。iPad mini 6を含む5G対応端末においてau回線を利用しようとする場合、”必ず”5G契約に移行して5G契約のSIMカードを使用するしかありません。
データ通信可能な11インチiPad Pro(第1世代)の「通信のオプション」には、5Gに関する項目自体がありません。
5G対応端末であるiPad mini 6で、データを4Gのみに限定したら利用可能になると期待しましたが、圏外のままでした。
なお、NTTドコモの4G LTE契約のSIMカードでは、動作保証外ながら5G対応端末で4G LTE回線でのデータ通信ができたとの報告が、Web上で多数見つかります。
筆者の知識不足を認識するまでの過程
この結論に到達するまでの筆者が行った対応は、下記の通りです。
- iPad mini 6にauの4G LTE契約のSIMカードを挿入
- すぐにアンテナピクトが4本立つが、数秒で圏外表示になる
- iPad mini 6を再起動
- 圏外のまま
- iPad mini 6をリセット
- 圏外のまま
- iPadOSを最新版にアップデート
- 圏外のまま
- キャリアアップデートがないのを確認
- iPhone12 miniで利用しているauの5G契約のSIMカードを挿してみる
- アンテナピクトが4本立つ
- やっと、SIMカードの問題では?と認識
- 4G LTE通信ができることを期待し、試しに5G通信を行わないように設定
- 圏外のまま
- auショップを来店し、事情を説明
- iPad mini 6のWi-Fi+Cellularモデルでau回線を使用したデータ通信を行う場合、5G契約のSIMカードに交換するしかない
Source: iPhone Mania
iPad mini 6では、auの4G LTE契約のSIMカードでデータ通信できない