OpenAIのGPT-4とDALL·E 3によって動作するチャットアシスタント「Microsoft Copilot」のiOSアプリが公開されました。アプリは無料でダウンロード可能となっていますが、実際に試してみました。
■3行で分かる、この記事のポイント
1. チャットアシスタント「Microsoft Copilot」のiOSアプリが公開された。
2. 無料でOpenAIのGPT-4が使えるアプリ。
3. 画像生成でバグが発生も、基本的な動作は問題なし。
アプリは17歳以上に指定
「Microsoft Copilot」アプリは、OpenAIの「ChatGPT」アプリとは異なり、年齢制限が「17+」となっていますが、これは組み込みブラウザなど、無制限のWebアクセスが提供されるためだそうです。
CopilotはGPT-4とDALL·E 3を組み合わせたものですが、無料で利用できるのが特徴となっています。では実際に使ってみましょう。
基本的にはBingと同じ
アプリをダウンロードすると、サインインなしですぐにチャットを開始することができます。サインインするとImage Creatorや長い会話が可能となります。
アプリのトップには「GPT-4を使用する」かどうかを選択できるトグルがあります。無料でGPT-4を有効にできるのは魅力的と言えます。
設定事項は限定的
画面右上の設定では、「会話のスタイル」を選択することができます。「より創造的に」「よりバランスよく」「より厳密に」の3つから選べます。
チャットには予測変換機能もあり、チャット欄に単語を入力するとそれに続くワードが提示されることがあります。「タップ」を押すと予測変換の内容を入力することができます。また、音声および画像検索も可能です。
何か気づいたことがあった場合は、「フィードバック」から気に入ったこと、良くない点、提案をMicrosoftに送信することができます。
Image Creatorで画像を生成してみる
サインインすると、DALL·E 3を使ったImage Creatorで画像生成を行うことができます。「Appleが2026年に発売すると言われるApple Carのコンセプト画像を生成して」と頼むと、なぜか英語で「未来についての画像を作ることはできない」旨の言い訳が出てきましたが、その後一応画像を数枚作ってくれました。
Image Creatorは、時々謎の文字列が延々と生成され続けるバグが生じることがありますが、新たなチャットを開始し画像生成をやり直すと、たいていの場合うまく行くようです。
アプリはすでに「仕事効率化」カテゴリで3位に
「Microsoft Copilot」のiOSアプリは登場してまもなく、「仕事効率化」カテゴリで26位に入っていましたが、すでに同カテゴリ内でChatGPTに次ぐ3位にまで上り詰めています。
生成系AIの用途は人それぞれですが、Copilotはメール草案の作成や難解なテキストの要約、多言語コンテンツのの翻訳、校正、最適化などはもちろんのこと、プログラミングの補助といったより高度なタスクも行ってくれます。
個人的にAIを最も頻繁に使用するのは英文の校正作業においてですが、仕事用ではないプライベートなメールなどの場合、完璧に仕上げないほうがより人間味のこもった中身になることも多いため、最近は使用すべきタイミングをもっと考えるようになってきています。
とはいえ、無料でGPT-4が利用できるアプリはスマホに入っていても損はしないのではないでしょうか。
※アプリの金額については記事執筆時の価格を記載しております。インストール前に、「App Store」での表示価格をご確認いただきますようお願いします。
Photo:Microsoft Copilot
(lexi)
Source: iPhone Mania
チャットアプリ「Microsoft Copilot」のiOS版を試してみた