Androidスマートフォンの販売が低迷しており、在庫調整が続いているとの指摘がなされています。
主要な市場である中国だけではなく、それ以外の国や地域でも10%以上の需要減少が、新興国での現地ブランドモデルなどはほぼ半減しているなど、状況は深刻なようです。
■3行で分かる、この記事のポイント
1. Androidスマートフォンの販売が、特にローエンド〜ミッドレンジモデルで低迷。
2. ハイエンドモデルの対象市場ではiPhoneが大きなシェアを確保しており、安定して成長している領域がなさそう。
3. カメラの改良だけでは、ユーザーは以前ほど関心を示さなくなっているのかもしれない。
ローエンド〜ミッドレンジモデルが売れない
主なAndroidスマートフォンベンダーの受注台数は、ほぼ全ての国や地域で以前は(販売台数換算で)4カ月分〜6カ月分を確保できていたのが、直近では2カ月程度に留まっているとのことですので、需要見通しについて慎重になっている模様です。
今回の予測を報告しているのはアナリストのミンチー・クオ氏で、状況が深刻なのはローエンド〜ミッドレンジモデルだとの指摘がなされています。
言及はなされていませんが、ハイエンドモデルはある程度持ちこたえているのかもしれません。
ただし、ハイエンドモデルの対象市場ではiPhoneが大きなシェアを持っていることが何度も指摘されていますので、いずれにしても厳しい状況におかれているのは間違いないでしょう。
そのiPhoneも安泰とは言えず、買い替え時期が長期化しています。
カメラ画質と搭載数増加はもう十分?
ローエンド〜ミッドレンジモデルを好む顧客は現在使用中のモデルで十分満足しており、特に新機種に買い替える必要性を感じていないのが需要低迷の原因かもしれません。
一例として、SamsungはGalaxy Aシリーズに搭載するカメラの数を減らしましたが、その理由としてユーザーにそれほど評価されていない=深度測位カメラが使われていないからとの指摘がありました。
スマートフォンの改良はカメラが中心になってからしばらく経ちますが、一般的な写真撮影を行う上ではローエンド〜ミッドレンジモデルでも十分に満足できる機能を備えているのが、買い替えへの動機にならない原因とも考えられます。
Photo:GSMArena
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Source: iPhone Mania
カメラ頼りのモデルチェンジの限界か!?Androidスマホの低〜中位機種が販売低迷