iPad Pro(M4)に搭載されたM4は、選択したiPad Proのストレージ容量によってCPU構成とRAM容量が異なります。
そのため、ストレージ容量が256GBおよび512GBモデルと、1TBおよび2TBモデルとで大きな価格差が生じています。
ストレージ容量によるCPUコア構成とRAM容量、価格の比較表
iPad Pro(M4)に搭載されたM4の、ストレージ容量によるCPU構成とRAM容量、Wi-Fiモデルの販売価格は下記の通りです。
容量 | ストレージ256GB/512GB | 1TB/2TB |
CPU構成 | 9コア 高性能コア:3コア 高効率コア:6コア | 10コア 高性能コア:4コア 高効率コア:6コア |
RAM容量 | 8GB | 16GB |
販売価格 11インチ (税込) | 168,000円 204,800円 | 272,800円 340,800円 |
販売価格 13インチ (税込) | 218,800円 254,800円 | 322,800円 390,800円 |
N3Eで製造されるM4の歩留まり率向上のための方策と予想
256GBおよび512GBモデルの間の価格差と比べ、1TBおよび2TBモデルの間の価格差はかなり大きいのが確認できました。
M4のCPU構成とRAM容量が異なる理由は、A15 Bionicと同様、TSMCの改良型3nmプロセス「N3E」で作られる同チップにおいて歩留まり率を向上させるためでしょう。
上位ストレージ容量モデルに搭載されるM4を基本とし、不良CPUコアおよび不良RAMが含まれたM4を下位ストレージ容量モデル向けに活用していると予想されます。
iPad Pro(2018)でもストレージ容量で差別化
iPad Pro(2018)に搭載されたA12X Bionicと、iPad Pro(2020)に搭載されたA12Z Bionicも同じダイを利用し作り分けているのが確認されていました。
また、ストレージ容量によるRAM容量の差別化は、iPad Pro(2018)でも行われていました。
Source:Wccftech (1), (2)
Photo:Apple
Source: iPhone Mania
iPad Pro(M4)のCPU構成とRAM容量が2種類〜ストレージで差別化