AppleはiPhone販売において、ストレージアップグレードでかなりの売上を上げていることが米調査会社CIRP(Consumer Intelligence Research Partners)の調査により明らかになりました。
44%がベースモデル以上のストレージを購入
iPhoneのストレージは年々増加の一途をたどっていますが、最新の調査で多くのユーザーが新モデルを購入する際にストレージのアップグレードをしていることが判明しました。
CIRPによれば、iPhone購入者の44%がベースのストレージ容量以上のモデルを選択しているとのことで、これがAppleにとって儲け口になっているようです。
最新のiPhoneモデルは、iPhone15 Pro Maxを除いてすべて128GB〜となっていますが、ストレージの追加で支払われる金額は部品コストに比べて相当高く、重要な利益の源泉となっている模様です。
高価なモデルほどアップグレード率は高い
より安価なモデルを購入する人とより高価なモデルを購入する人との間でストレージのアップグレード率に変化があるかを調べた調査では、より高価なモデルを購入する人のほうがストレージをベースモデルからアップグレードしやすい傾向にあることがわかっています。
iPhone15の購入者は半数以上がストレージをアップグレードしているのに対して、iPhone14の購入者はストレージアップグレード率は40%以下に留まるといった具合です。
iCloudの無料ストレージの少なさも貢献?
2024年というタイムラインでもiCloudの無料ストレージ容量が5GBしかないのはありえないと不満の声が様々なところから聞こえてきますが、この制限がAppleにとっては追い風となっているのではないでしょうか。
iCloudは5GBしかないためあまり頼りにならないと多くのユーザーが感じており、それゆえデバイスそのもののストレージを購入時により大きくしておこうと考えるのはかなり納得がいくからです。
今回のような調査結果が出ている状況では、Appleはこれからも当面iCloudの無料ストレージ容量アップグレードは行わないと推測されます。
Source: CIRP
Photo: Apple
Source: iPhone Mania
Apple、ストレージでかなり稼いでいることが判明