推奨されていないのにあえてVision Proで料理をしようと試みたりと、Appleに対してクリティカルなアプローチで知られるThe Wall Street Journalのジョアンナ・スターン氏が、「なぜMacにタッチスクリーンは搭載されないのか」という疑問をApple役員に投げかけました。
MacとiPadは競合製品ではない
WSJのスターン氏のインタビューに答えたのは、AppleでMacおよびiPad製品マーケティング担当副社長を務めるトム・ボーガー氏です。
ボーガー氏は、iPadとMacは競合する製品ではなく、むしろ補完関係にあるとその違いを強調しています。
iPadは常に「タッチファースト」のデバイスであり、Macは「間接的な操作」、つまりキーボードやマウス、トラックパッドを使うものです。
タッチスクリーン搭載Macの登場可能性は?
こんなことでは食い下がらないスターン氏は、タッチスクリーン搭載Macがリリースされる可能性をボーガー氏に訊くと、基本的にはないとの答えが返ってきたようです。
多くの顧客がMacとiPadの両方のタイプのデバイスを持っていますが、彼らはiPadはMacから仕事を「拡張」する方法だと考えています。Appleの連携(Continuity)を使用することで、簡単にデバイスをまたいで仕事をすることができます。
自身を考えを今後変えることはあるかとのさらなるスターン氏の質問に対して、ボーガー氏は「決してないとは言えません」と、状況次第でタッチスクリーン搭載Macが登場する可能性もあることを一応示唆しています。
タッチスクリーン搭載Macの話は過去にも
Macにタッチスクリーンを搭載すれば良いのではないかとの提案は以前から幾度かなされていますが、2018年時点でAppleのソフトウェアエンジニアリング担当上級副社長のクレイグ・フェデリギ氏は、Macを使うときに手はキーボード上にあるので、わざわざ腕を挙げてスクリーンに触れるという作業はかなり疲れるとタッチスクリーン採用を否定しています。
Source: The Wall Street Journal via 9to5Mac
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Source: iPhone Mania
タッチスクリーンMacの可能性、Appleが慎重回答!