米国コロラド州で、10代の少年が盗まれたiPhoneを「探す」で見つけ出し、確認する前に該当する家屋に放火して5人を死傷させた放火殺人事件に関し、懲役60年の刑が言いわたされました。
New York Postによれば、放火された家屋の住民はその少年のiPhoneを盗んでおらず、無実だったとのことです。
実際に少年のiPhoneを盗んだ犯人は位置偽装をしていた可能性があり、iOSだけに限らずAndroidでも位置偽装する手法があるのが知られています。
この記事には、消火後の家屋の写真など刺激の強いものが含まれています。
「探す」アプリで示された家屋に、深夜に放火して住民が死傷
主犯の少年は当時16歳で、2人の友人とともに盗まれたiPhoneを「探す」で検索し、示された位置の家屋に放火して5人の住民を死傷させました。
犯行は深夜に行われ、7人の住民のうち2人は2階から飛び降りて逃げたことで助かりましたが、その際に骨折、残りの5人は悲しいことに逃げ遅れて焼死しました。
報道によれば、盗まれたiPhoneは実際にこの家屋の中にあったわけではなく、犯人たちは事実確認をせずに放火におよんだ模様です。
Googleの検索履歴を調べて犯人にたどり着く
犯人たちは顔全面を覆うマスクを着用して犯行におよんだことで、監視カメラの映像から特定することはできませんでした。
そこで、地元警察はGoogleに対して捜査令状を提示して放火事件発生日から15日前までに当該家屋の住所を検索したユーザーのIPアドレスを特定、少年たちを容疑者として逮捕、その後、犯行を自供しました。
主犯の少年は現在20歳になっており、今回、懲役60年の刑が言いわたされました。共犯者にも同様に、懲役刑が言いわたされています。
iPhoneを盗んだ犯人は位置情報を偽装?位置情報偽装情報のまとめサイトも
犯人たちが、無実の住民が住む家をiPhoneの盗難に関わると誤認した理由は説明されていませんが、例えば位置情報を偽装していた可能性があります。
位置情報を偽装するアプリは、Androidでも多く見受けられます。
「探す」アプリで紛失したものや盗まれたものの位置を特定しても、まずは警察に相談するのが良いとする報道がありました。
Source:New York Post
Source: iPhone Mania
盗まれたiPhoneを「探す」で見つけ出し、確認する前に放火〜海外で無実の住民が焼死