2026年の発売が計画されている有機EL(OLED)ディスプレイ搭載iPad miniに関し、Samsung DisplayがOLEDディスプレイパネルの試作を開始したと韓国メディアが報じています。
2025年後半に量産開始、OLED搭載iPad mini発売は2026年?
Naverに掲載された記事によれば、Samsung Displayが2026年モデルのiPad mini向けOLEDディスプレイパネルの試作を開始、開発が順調に進めば2025年後半に量産を開始する見通しとのことです。
量産開始前にAppleによる品質評価および量産開始の承認審査が行われることから、今回試作が開始されたOLEDディスプレイパネルは、そうした評価に供されるものと推察されます。
iPad Pro(M4)と異なる仕様のOLEDディスプレイを搭載見込み
2026年モデルのiPad miniに搭載されるOLEDディスプレイは8.3インチもしくは8.7インチで、iPad Pro(M4)に搭載されたタンデムOLEDではなく、製造コストを低く抑えることができるとみられています。
Samsung Displayは13インチSurface Pro向けOLEDディスプレイを製造、バックプレーンはiPad Pro(M4)向けOLEDディスプレイが採用する低温多結晶酸化物(LTPO:Low Temperature Polycrystalline Oxide)ではなく、iPhone15などと同じ多結晶低温ポリシリコン(LTPS:Low Temperature Polycrystalline Silicon)とすることも、製造コスト抑制に有効でしょう。
BOEが受注し、他社よりも安価に供給すると噂されていたが
iPad mini向けOLEDディスプレイは、中国BOEが製造するとみられていました。
しかし、BOEは新たに整備する第8世代OLEDディスプレイパネル製造ラインにAppleが好むとされるキヤノントッキ製の蒸着装置を設置しなかったことから、その成り行きが注目されていました。
今回の報道が正しければ、iPad mini向けOLEDディスプレイの製造委託先がSamsung Displayに決まったことから、BOEは価格の安いSunic Systemの蒸着装置を購入したのかもしれません。
iPad Air向けOLEDディスプレイもSamsung Displayが製造か
Appleは、2026年モデルの11インチiPad Airおよび2027年モデルの13インチiPad AirにもOLEDディスプレイを搭載するとの噂があります。
これらのモデルが搭載するOLEDディスプレイの種別はiPad miniと同じものと噂されていますので、あわせてSamsung Displayが受注する可能性が高そうです。
Source:ZDNet Korea via Wccftech
Photo:Apple Hub/X
Source: iPhone Mania
iPad mini向けOLEDディスプレイパネルの試作開始〜2026年発売と噂