人気のWebデザインツールであるFigmaは、人工知能(AI)を利用したユーザーインターフェース(UI)デザインツール「Make Design」を提供していましたが、AIが生成したデザインがあまりにもAppleのUIに似ているとの指摘を受け、機能を一時停止していることがわかりました。
既存のアプリでトレーニングを行っていた?
FigmaのAI機能「Make Design」の不可思議な点に気がついたのは、米シアトル拠点の開発者、アンディ・アレン氏です。
同氏は「天気アプリ」のデザインをFigmaに作ってもらおうとしたところ、何度やってもAppleの天気アプリとほぼ同じデザインのものが出来上がってくる、とソーシャルメディアで報告しています。
Figmaの共同創業者、ディラン・フィールド氏は、「Make DesignがFigmaのコンテンツ、コミュニティファイルや既存のアプリデザインでトレーニングを行っているということはありません」と全面否定していますが、同時に機能が一時停止となっており、ユーザーの不信感は募るばかりではないでしょうか。
サードパーティーモデルとデザインシステムの兼ね合いと説明
Figmaの最高技術責任者(CTO)のクリス・ラスムッセン氏は、「この件を取り上げていただいてありがとうございます」と礼を述べた後、「サードパーティーモデルと、モデルが使用するよう設定したデザインシステムとの兼ね合いの問題です」と説明しています。
しかしながら、「AIのやつらはなぜいつも捕まったとき、“取り上げていただいてありがとうございます”などとすました顔しているんだ」との批判の声も聞かれています。
Source: AppleInsider
Photo: Figma
Source: iPhone Mania
Figmaが既存のアプリでAIのトレーニングを行っていた可能性