AirPodsの次期ファームウェアの開発者向けベータで、通話中でも高い音質を維持できることが分かった、と開発者が投稿しています。従来、AirPodsはマイクを使用すると音楽再生中などと比べて音質が低下する問題が発生していましたが、この問題が解決されています。
AirPodsの次期ファームウェア、通話中も高音質を維持!
現在、開発者向けベータが提供されているAirPodsの次期ファームウェアでは、AirPodsで通話すると音質が低下する問題が解決されていることを、フィンテック企業Extraのエンジニア、ローランド・ホルヴァート氏(@hrolnd)氏が発見しました。
macOS Sequoiaの開発者向けベータとAirPodsのベータ版ファームウェアを組み合わせると、AirPodsのマイクを使っていても、高音質な48kHzのサンプリングレートを維持できているとのことです。
ホルヴァート氏は、この仕様がiPhoneでも実現すればゲームチェンジャーになる、と興奮気味に投稿しています。
通話中に高音質を維持するための技術は?
AirPodsなどのBluetoothイヤホンでは、マイクを使って通話すると、音声データの通信量が増大するため、音楽などを再生している時よりも音質が低下する問題が避けられませんでした。
ホルヴァート氏は、AirPodsでの通話時の音質を「空港の管制官のような声」と表現しています。
AirPodsの次期ファームウェアで、音質を低下させないために用いた具体的な技術は現時点では不明ですが、通話中は音声をステレオからモノラルに切り替えている可能性もある、とMacObserverはコメントしています。
また、AirPods Proは、macOS SequoiaやiOS18との組み合わせで、コンピュテーショナルオーディオにより周囲の雑音に影響されずにクリアな音声で通話できる、「AirPods Pro上で声を分離」が利用可能となります。通話時に高いサンプリングレートを維持できる技術は、この機能に関連している可能性もあります。
iOS18などとの組み合わせ大きく進化するAirPods
AirPods Pro(第2世代)は、iOS18やmacOS Sequoiaとの組み合わせで、通話着信中に首を縦に振れば(イエス)電話に出る、横に振れば(ノー)電話に出ないというジェスチャー操作が可能となります。
また、iPhoneではiOS14から対応していたアクセシビリティ機能「ヘッドホン調整」がmacOS Sequoiaにも対応し、Macでもユーザーが聞き取りやすいと感じる音質に調整可能となります。
Source: MacObserber
Photo: Apple
Source: iPhone Mania
AirPodsの次期ファームウェア、通話中でも高音質を維持可能と判明