Samsungの会長が、ワイヤレスイヤホンとスマートウォッチの新製品デザインがAirPods ProやApple Watch Ultraの盗用だと言われているのに加え、品質問題でも批判を受けていることに立腹し、社内に厳しい叱責のメールを送ったほか、懲罰的な人事も断行した模様です。
デザイン盗用、低い品質の問題にSamsung会長が激怒
Samsungは、Apple Watch Ultraと酷似したデザインのGalaxy Watch Ultra、そしてAirPodsそっくりなワイヤレスイヤホンのGalaxy Buds 3を発売しました。
これらの新製品に対して、デザイン盗用に加えて、品質にも問題があるとしてApple製品の劣化コピーだと批判が集まっています。
この事態に対して、Samsung Electronicsの李在鎔(イ・ジェヨン)会長が激怒している、と韓国メディアAjuNewsが報じています。
温厚な人柄で知られ、怒ることも滅多にない李会長が、デザイン盗用と製品品質の問題を受けてモバイル部門の従業員に厳しい調子のメールを送ったのに加えて、担当部門の幹部に対して懲罰的な人事も断行したそうで、社内は緊張感に包まれているとのことです。
Samsung担当者「Appleと同じ」と説明
AjuNewsによると、Samsungの担当者はメディア向けの製品体験会で「Appleと同じ」と繰り返していたそうです。
また、同メディアの記者が一般顧客のふりをして販売店を訪れると、販売員からApple製品に似ていることに言及した説明を受けたそうです。
訴訟になっても不思議ないレベルで似ているデザイン
Galaxy Watch Ultraは、Apple Watch Ultraと「Ultra」という名称が同じであるほか、オーシャンバンドのカラーや形状もそっくりです(画像:左がApple Watch Ultra、右がGalaxy Watch Ultra)。
Galaxy Buds 3は、従来の豆のような形状からAirPodsと同じステム(軸)のついた形状へと変更しているのに加えて、ステム部分を指で上下になぞると音量調節ができる、AirPods Pro(第2世代)の操作方法も共通しています(画像:左がAirPods Pro(第2世代)、右がGalaxy Buds 3)。
ともに、Appleから訴えられても不思議はないレベルで似ています。
iPhoneのデザイン盗用訴訟は和解まで約7年
Appleは2011年に、iPhoneのデザインを盗用したとしてSamsungを提訴し、およそ7年間にわたる法廷闘争の結果、2018年に和解が成立しています。
現在のところ、AirPods ProやApple Watch Ultraのデザイン盗用についてAppleがSamsungを訴えるという情報は伝えられていません。
Photo: Apple (1), (2), Samsung (1), (2)
Source: iPhone Mania
Samsung会長が激怒!新製品のAppleデザイン盗用と品質問題で