iPhone16は、現地時間2024年9月10日(火)に発表される、とBloombergのマーク・ガーマン氏が報じています。従来同様のスケジュールなら、9月13日(金)予約受付開始、9月20日(金)発売となることが予想されます。iPhone16の発売当初、10月の正式公開が見込まれるApple Intelligenceは利用できない、見切り発車のような日程となりますが、売れ行きに影響はないのでしょうか?
iPhone16の発表は9月10日(火)
Bloombergのマーク・ガーマン記者が、2024年のiPhoneの発表日程は9月10日(火)で、昨年と同時期になると聞いている、とニュースレターPower Onで伝えています。
近年と同様の流れであれば、iPhone16の発表〜発売は以下のスケジュールとなることが見込まれます。
- 9月11日(水)午前2時〜(日本時間):発表イベント
- 9月13日(金):予約受付開始
- 9月20日(金):販売開始
iPhone16は9月発売でも、Apple Intelligenceは10月公開
かねてより噂され、Appleが6月の世界開発者会議(WWDC24)で華々しく発表した、人工知能(AI)を活用した新機能Apple Intelligenceは、iOS18ではなく、10月の正式公開が見込まれるiOS18.1で、一部の機能に限定して提供される見込みです。
これは、最新のiPhone16を発売日に購入しても、しばらくはApple Intelligenceを利用できないことを意味します。最新機種の発売当初に最新機能を利用できないことで、iPhone16の売れ行きに影響が出そうに思えます。
しかしAppleは、iPhone16の発売当初にApple Intelligenceが利用できなくても問題ないと考えているようです。その理由を、マーク・ガーマン氏が推測しています。
ちなみに、Apple Intelligenceが利用できるiPhoneは当初、言語が英語(アメリカ)に設定されたiPhone15 Pro/iPhone15 Pro Maxに限られ、日本語の対応は翌年となります。
SiriとiCloud提供のため、発売日程を変更したiPhone4s
Appleは、それまで新型iPhoneの発売を6月に新型iPhoneを発表していましたが、iPhone4sの発表を秋の10月に延期しました。
この判断は、業界に先駆けて搭載したAIアシスタントのSiriや、iCloudサービスの提供が6月には間に合わない、という事情によるものでした。
当時のAppleは(iPhone4sにSiriとiCloud以外にこれといった目玉機能がなかったこともあり)、ユーザーがソフトウェアアップデートをしなくても、最新機能を使えるようにする必要があると考えたのです。
なお、秋の最新iPhone発表・発売という日程は、2012年のiPhone5から9月に定着しています(2020年はコロナ禍による影響で10月に変更)。
目玉機能が当初は利用できなかった初のiPhone
しかし、目玉機能が発売当初に利用できず、後日のアップデートで提供するという実例が作られます。
それが、2016年9月に発表・発売された、iPhone7 Plusです。
iPhone7 Plusは、iPhoneで初めて広角と望遠のデュアルカメラを搭載し、人物の背景をぼかすポートレートモードを搭載しました。
しかし、ポートレートモードは9月の発売当初は利用できず、10月に公開されたiOS10.1へのアップデートが必要でした。
ちなみに、iOS10.1から、日本でもiPhoneにSuicaなどを設定したApple Payが利用可能になりました。
iPhone16発売当初に最新機能が利用できないことは問題ではない?
Apple Intelligenceの利用にソフトウェアアップデートが必要となることは、iPhoneの販売に大きな影響を及ぼさないのではないか、とガーマン氏は指摘しています。
また、Apple Intelligenceの公開当初に利用できる機能は、電話の文字起こし・要約、文章校正など限定的であり、Apple Intelligenceの本当の魅力は、オリジナル絵文字作成機能Genmojiや、画像生成機能Image Playground、そしてChatGPTとの統合で発揮されることになるだろう、とガーマン氏はコメントしいています。
Source: Power On/Bloomberg
Photo: Technizo Concept/YouTube
Source: iPhone Mania
iPhone16は9月10日発表!目玉機能未公開の見切り発車に問題はないか?