元Appleエンジニアのイムラン・シャウドリ氏らが開発を手掛けたプロジェクションベースの人工知能(AI)アシスタントデバイスHumane AI Pinですが、不評で返品が続いており、新規販売を超える勢いであると伝えられています。
販売数の3分の1が返品
華々しいデモでデビューしたHumane AI Pinでしたが、いざ蓋を開けてみると、まだまだプロトタイプの領域を出ないような代物で、人気YouTuberのマーケス・ブラウンリー氏からもかなりの酷評を受けていました。
その後、あまり音沙汰がありませんでしたが、米メディアThe Vergeが報じたところによれば、5月〜8月の期間で返品数のほうが販売数を上回ったとのことで、芳しくない状況のようです。
あまりにも返品が多いため、現在も使用されているデバイス数は7,000台ほどに過ぎないとされています。全部でおおよそ10,000台が出荷されたとのことなので、3分の1ほどにあたる約3,000台が返品されたという計算になります。
100,000台販売の夢ははるか彼方
Humaneは当初、発売初年度に100,000台を販売する計画で投資家から資金調達を行ったものの、その数字には到底届きそうにないのが現状のようです。
デバイスは発売前に開発者たちの家族や友人からあまり良くないフィードバックが聞かれていたものの、それでもHumaneはAI Pinの発売に踏み切ったといいます。
AI系独立デバイスは今のところ全敗中?
Humane AI Pinの他にも、Rabbit R1や最近ではネックレス型のFriendなども出てきていますが、どれも話題づくりのためのチープなデバイスにとどまっているという印象です。
これからもおそらくAIを搭載したハードウェアは次々に出てくると予想されますが、実際に使い物になるものが登場するのはいつになるのか、先行きが見えないというのが本音です。
Source: The Verge via MacRumors
Photo: Humane
Source: iPhone Mania
Humane AI Pinの返品が相次いでいる?新規販売を上回っているとの情報も