スマホが誤って水に落ちてしまったとき、スピーカーから水気を取り除くための低音を再生できるYouTube動画が数年前からいくつも出回っています。米メディアThe Vergeとデバイス修理を専門とするiFixitが実際に効果を検証したところ、一定の効果が得られることがわかりました。
ある程度効力あることが証明
The VergeとiFixitのテストで引き合いに出されたのは、「n Beats」という登録者数約80万人のアカウントが公開している「Sound To Remove Water From Phone Speaker (GUARANTEED)」という動画です。この動画は4年前に公開され、再生数は4,500万回を超えています。
浸水したデバイスから水を抜けるかどうかを実際に試したところ、ある程度の効果が確認されました。他の方法では除去できなかった水がスピーカーから噴き出してきたとのことです
スピーカー近くの水しか押し出せない
動画は、携帯電話が出せる音域の中で最も低い音を出すことで、空気を押し出し、その結果、デバイス内部の水を若干取り除くことができたようです。
ただし、この動画で水を押し出すことができたのはスピーカー付近の水のみで、ボタンの下やUSBポート、SIMカードスロットなどに入った水分は除去できなかったことがわかっています。
デバイスはやはり浸水させないのがベスト
The VergeとiFixitは、デバイスを浸水させないのが最善であると結論づけています。iPhone15シリーズを始めとするiPhoneは、IEC規格60529に基づくIP68等級(深さ6mまで、最長30分間)に適合していますが、それでもデバイスを水から守ることが重要です。
デバイスが水に濡れると、時間の経過とともにリスクが増大するため、基本的には水から遠ざけることが推奨されます。
Source: iPhone Mania
スマホが水没!話題のYouTube動画で水除去テスト