FIM フラットトラック世界選手権にイタリアのファクトリーチーム「ZAETA」から参戦中の大森 雅俊選手が、イギリスで開催された第3戦に出場した。この日は雨によるコンディションの悪さに加え、序盤からクランクケースのオイル漏れというマシントラブルに見舞われた。その後修復して出場したものの、二度のジャンプスタートによるペナルティーで決勝レース出場には届かず、全体では19位の結果となった。
大森雅俊 2024 FIMフラットトラック世界選手権 第3戦イギリス レースレポート
不運なマシントラブルと二度のジャンプスタートによるペナルティーがポイント獲得に影響し、残念ながら予選敗退。年間ライダーランキングに今回2ポイントを追加し、次戦フランスへと望みを繋ぐ。
【レース概要】
■大会名/2024 FIMフラットトラック世界選手権 第3戦 イギリス
■日時/2024年8月24日(土)
■場所/イギリス キングズ・リン
■マシン/ZAETA DT450RS
■天候/雨のち曇り 気温16°C 湿度82%
■結果/予選落ち
世界のフラットトラック界で最も権威のあるレース、FIMフラットトラック世界選手権にアジアから唯一参戦中の大森雅俊は、8月24日にイギリスで行われた第3戦にZAETA CORSE TRICOLORE TEAMのファクトリーライダーとして参戦。
場所はロンドンから約160km離れた伝統ある貿易商の街、キングズ・リン。8月とは思えない寒さを感じる気温と、夕方まで降り続けた雨により、全ライダーにとって決して好ましいとは言えないコンディションのトラックでの戦いを余儀無くされた。キングズ・リンでのレースはFIMフラットトラック世界選手権史上初の開催となり、大森自身にとっても初めてのコースでの挑戦となった。
大森はヒートレース序盤から不運にもマシントラブルに見舞われた。外部からの衝撃によるクランクケースのオイル漏れが確認された中、2回目のヒートレースのスタートまでに対応が間に合わず、残念ながら時間切れのため同ヒートのポイントを獲得できず。
その後無事マシンは出走できる状態に直り、残りのヒートレースには出場できたものの、焦りも出たのか二度のジャンプスタート(フライング)の反則により最後尾ペナルティーラインからスタートすることとなった。結果、決勝レース出場には届かず、全体では19位という結果となった。今回のレースでライダーポイントを2ポイントかろうじて獲得し、悔しさをバネに次回のフランス戦に臨む。
大森はレースを振り返り、このようにコメント。
「フラットトラック世界選手権第3戦は、初めて走るコースでのレースでした。レース当日朝から雨が降り続いていたためドロドロになっていたコースは、丁寧に修復してからスタートしたものの、少し滑りやすいコンディションでした。また、マシンのエンジンからオイル漏れが発生したため、様子を伺いながらのレースでもありました。次回までに改善してフランス戦に望みたいと思います。」
また、所属チームであるZAETA CORSE TRICOLORE TEAM代表のジュリオ・ベルナルデッレはこのようにコメント。
「キングズ・リンのレースは、我々のチームにとってまたしても十分満足のいかない結果となってしまいました。Masaは、左側のエンジンクランクケースに石が当たったことで引き起こされた技術的トラブルにより、残念ながらペースが遅くなってしまいました。我々はZAETAプロジェクトの開発に注いだ努力が実を結んでより良い結果が出せるよう改善を続けます。」
次戦スケジュール
・第4戦 9月7日 フランス – モリゼ
・第5戦 10月5日 チェコ – パルドゥビツェ
・第6戦 10月12日 ハンガリー – デブレツェン
合同会社Here2Thereは、海外展開に挑戦する日本の価値ある才能や産業を支援する企業です。当社では、大森雅俊のFIMフラットトラック世界選手権での世界チャンピオン獲得を目指し、国内外で選手活動の総合マネージメントを行っています。
リリース
合同会社Here2There(2024年8月28日発行)
Source: バイクブロス
大森 雅俊選手が「2024 FIMフラットトラック世界選手権 第3戦 イギリス」に出場