Appleは同社の人工知能(AI)機能Apple Intelligenceのトレーニングのため、Webサイトのスクレイピング(情報を自動的に抽出する行為)を行っていますが、これをFacebookやThe New York Timesなどの大手プラットフォームが拒絶していると伝えられています。
25%のWebサイトがAppleのボットを拒絶
Appleはスクレイピングに「Applebot-Extended」と呼ばれるボットを使用していますが、このボットを最大25%のWebサイトが拒絶していることが判明したとのことです。
4分の1のサイトにブロックされているという事実は衝撃的な感じがしますが、OpenAIのボットが53%のサイトにブロックされ、Googleのボット「Google-Extended」が43%に拒絶されているという状況を考慮すると、そこまで悲観すべきでないとも言えます。
単に知名度が低いからブロックされていないだけ?
ただし、Appleのボットがそこまでブロックされていないのは、単にその知名度がまだ低いからで、多くのサイトによって拒絶されるのは時間の問題との見方もあります。Wiredの別の調査によれば、Appleのボットをブロックしているのは6〜7%のサイトのみとのことで、まだまだ知られていないのが伺えます。
「Applebot-Extended」をブロックしている大手サイトの一覧は以下のとおりとなっています。
- The New York Times
- Craigslist
- Timblr
- Financial Times
- The Atlantic
- USA Today
- Conde Nast
AppleのOpenAIへの投資計画が明らかに
AppleはChatGPT開発のOpenAIへと投資を行うことを検討していると報じられたばかりで、AIをめぐる企業間のバランスは常に変化しています。
AppleはApple Intelligenceの実力不足を補うため、ChatGPTとGoogle Geminiの両方をiOSへと統合することを視野に入れています。
Source: AppleInsider
Photo: Apple
Source: iPhone Mania
Apple Intelligenceのトレーニング、多くの大手プラットフォームが拒絶