iOS18では、iPhoneに話しかけるだけでさまざまな機能を簡単に呼び出せる新機能「ボーカルショートカット」が利用可能となります。音声で起動するアシスタントとして、SiriではなくChatGPTやAlexaを使うこともできます。実際に使って試してみました。
※記事中の機能や使用しているスクリーンショットは、取材に基づく特別な許可に基づき使用しています。機能やデザインは、iOS18パブリックベータのものであり、正式版では変更される可能性がありますのでご了承ください。
iOS18の新機能で、声だけであらゆる機能を操作可能に
日本時間9月10日のイベントで、iPhone16の発表とあわせて正式版の公開日が明らかになるiOS18では、声でさまざまなアクションを呼び出せる「ボーカルショートカット」が利用可能となります。
「ボーカルショートカット」機能は、発話に重度の障がいのある方が音声を録音しておくことでiPhoneを操作できるアクセシビリティ機能として追加されていますが、誰でも自由に使うことができます。
「ボーカルショートカット」を使うことで、「ヘイ、Siri」と話しかけてSiriを使わなくても、iPhoneの多くの機能が声で操作可能になります。
これによって、iOS18に対応するiPhone XS/XR以降のモデルであれば、Apple Intelligence対応のiPhone15 Pro以降のモデルでなくても、Apple Intelligenceの日本語対応を待たなくても、iOS18.2とみられるiOSへのChatGPT統合よりも前に、音声でChatGPTを呼び出して操作することもできてしまいます。
iOS18パブリックベータで試してみた
ここでは、iOS18パブリックベータをインストールしたiPhoneで、音声だけでChat GPTを呼び出す操作を試してみました。
準備:起動したいアプリのショートカットを作っておく
下準備として、希望するアプリを呼び出すためのショートカットを設定します。
「ショートカット」アプリから「新規ショートカット」を選び、「アプリを開く」を選択して、開きたいアプリ(ここではChat GPT)を検索します。
名前が「アプリを開く」のままだと分かりにくいので、画面上部をタップして表示されるメニューから「名称変更」をタップして、識別しやすい名前(ここではChatGPT)に変えておきます。
「完了」をタップしてメニューを閉じます。
「ボーカルショートカット」を設定
「設定」アプリの「アクセシビリティ」メニューから、「読み上げ」セクション内にある「ボーカルショートカット」を開きます。
「ボーカルショートカットを設定」をタップして、設定を開始します。「詳しい情報」をタップすると、同機能の簡単な解説を読むことができます。
「ボーカルショートカットを作成」の画面が表示されるので「続ける」をタップして次の画面に進みます。
ボーカルショットカットを割り当てる機能を選択する「アクションを選択」の画面が表示されます。設定してあるショートカットを呼び出して登録できます。
先ほど設定したショートカット(ChatGPT)を選択します。
ショートカットを呼び出すための、発話可能な語句を指定します。ここではChatGPTとして登録します。
iPhoneに認識させるため、語句を3回読み上げるように求められます。
3回読み上げると、「アクションの準備完了」画面が表示され、設定が完了します。
「続ける」をタップすると、登録したボーカルショットカットが表示されています。
ChatGPTを簡単に呼び出せた
音声でChatGPTを呼び出してみます。
iPhoneに「ChatGPT」と話けると、ChatGPTアプリが起動しました。このままマイクのアイコンをタップして、話しかけることも、文字入力で操作することもできます。
利用方法は無限大!
ショートカットさえ作成しておけば、ボーカルショートカットを使ってあらゆるアプリを起動できます。
先日ご紹介した、Googleの人工知能(AI)機能「Gemini」を呼び出すショートカットを流用して、声でGeminiを呼び出すこともできます。
運転中に簡単に「マップ」や「Google Map」などのアプリを呼び出せるようにしておくのも良いでしょう。
もちろん、「アプリを開く」以外のショートカットを登録することで、iPhoneのあらゆる操作を声で呼び出すことが可能となります。
iOS18が公開されたら、ぜひ活用してみてください!
Source: iDropNews
Photo: Apple
Source: iPhone Mania
iOS18新機能でSiri不要に?声だけでChatGPTを呼び出してみた