glafit株式会社の特定原付「NFR-01 Pro」が、津堅島 民宿 神谷荘、株式会社琉球モビリティ、一般社団法人オール‧ニッポン‧レノベーションが行うモデル事業に採用され、9月4日(水)よりサービスを開始した。同事業は沖縄県うるま市津堅島にある民宿「神谷荘」にて1日3,000円で貸し出すというもの。津堅島は普通自動車のすれ違いも困難な狭い道が多いため、電動モビリティの導入が検証されているという。
津堅島でモデル事業 免許不要の特定原付で離島の日常を支援 島めぐりツアーも
住民と観光客の移動を安全かつ環境に優しいモビリティで支援
津堅島 民宿 神谷荘
glafit株式会社
株式会社琉球モビリティ
一般社団法人オール・ニッポン・レノベーション
津堅島 民宿 神谷荘、glafit株式会社、株式会社琉球モビリティ、一般社団法人オール‧ニッポン‧レノベーションでは、自然豊かな離島うるま市津堅島にて宿泊施設神谷荘を拠点に、ラストワンマイルの交通サービスを確保し、新しい観光の動線を創出し行先の細分化を図るモデル事業を9月4日から開始します。こちらのモデル事業では、来島者および、地域住民の方にglafit株式会社のNFR-01Proをご利用いただけます。
「新モビリティサービス」モデル事業の背景
うるま市津堅島は人口およそ400人の島です。神谷荘等の民間事業者が主体となり持続可能な観光地の実現に向けて取り組んでいます。島へはフェリーや高速船、チャーター船で訪れる方が多くおられますが、島内は狭い道が多く、多くの普通自動車が持ち込まれてしまうとすれ違いができず、駐車場も限りがあり、またガソリンスタンドもないことから様々なリスクが懸念されています。自然豊かな環境を守りつつ、住民も観光客もそれぞれが質の高い時間を過ごすことができるよう電動モビリティの導入を検討しようと様々な実証実験が行われています。
今回のモデル事業は民間事業者が主体となり、実際に有料での貸し出し、島めぐりツアーの実施等を通じて持続可能な運営が行えるかどうかを実証し、貸し出した車両のGPS移動データや属性、島めぐりツアーの参加者アンケート、売上等を基に新モビリティの導入方法を検討します。
貸出案内+電動モビリティで島の空気を味わう島めぐりツアー
【貸出案内】
貸し出しは神谷荘にて1日3,000円で利用可能。16歳以上の方であればご利用いただけます。
神谷荘で飲食等やご宿泊などをご利用の方は、フェリー乗り場から神谷荘までの送迎も可能です。お問い合わせをいただけますと幸いです。
■利用申込場所/予約不要、神谷荘にて貸出&返却(沖縄県うるま市勝連津堅1472-4)
■お問い合わせ/神谷荘 098-978-3027
■ご利用可能時間/ 一般の方 フェリー始発到着時間からフェリー最終便出発前まで
ご宿泊の方 チェックインからチェックアウト日フェリー出発まで
アテンドツアーも9月下旬から実施予定
津堅島をよく知る津堅島神谷荘のメンバーが電動サイクルで案内するツアーを実施予定。人参畑や景勝地はもちろん、沖縄音楽発祥の地津堅島の歴史‧文化拠点もご案内します。
・島内ガイド(4 ~ 6ヶ所)1時間半コース ,000(1人あたり)
・星空ツアー30分コース※曇天中止 ,000(1人当たり)
■ツアーお問い合わせ・お申込み先/神谷荘 098-978-3027
■ご利用可能時間/ 一般の方 フェリー始発到着時間からフェリー最終便出発前まで
ご宿泊の方 チェックインからチェックアウト日フェリー出発まで
採用モビリティ「電動サイクル NFR-01 Pro」の主な特長
(1)新車両区分「特定原付」・坂もスイスイのぼることができる
NFR-01Proは、昨年の道交法改正によりできた新車両区分「特定原付」の新しい乗り物です。glafit発の特定原付は、立ち乗りの電動キックボードタイプではなく、着座式の自転車型タイプを採用しました。見た目や気軽さは自転車のようで、性能は電動バイクという、いいとこ取りのNFR-01Proは、16歳以上の学生の通学にも、免許返納後のシニアのお出かけにも、若者から年配者の方まで幅広く愛用頂ける、新たなパーソナル電動モビリティです。登坂性能ですが、電動アシスト自転車では立ち漕ぎをしてなんとか登れるような坂道も、難なく登っていけます。モデル事業に向けた準備では、すべての津堅島の坂にて安全に登り下りできることを確認しました。
(2)安全・安心・環境への配慮
特定原付では16歳以上であれば免許の有無に関わらず誰でも乗れる新しい乗り物です。
利用者の年齢確認を行うとともに、交通ルールに関するビデオを視聴いただいたうえで、バイク操作の講習を実施しヘルメットを着用の上、安全にご利用いただき楽しんでいただけるように進めてまいります。
各団体からのコメント
【津堅島 神谷荘 代表 神谷恭平】
今回はモデル事業の場所に津堅島を選んでいただき嬉しく思います。この島はガソリンスタンドが無く、島民は20Lの携行缶を携え船に乗って給油しにいきます。それだけでもかなりの重労働…ガソリンを必要としないモビリティは、島を救うかもしれない希望だと感じています。また、バスやタクシーも無い島なので、観光の面でも大活躍するのでは無いかと感じています。新しい試みですので、安全面の対策を徹底的に行いながら、島民・観光の両方にアプローチを行なっていきます。今回の機会をより実りあるものとし、よりよい津堅島の未来へ一歩進むことを心より願っています。
【glafit株式会社 代表取締役社長CEO 鳴海禎造】
今回のモデル事業に、当社の電動サイクルNFR-01Proを採用いただき嬉しく思います。普段の車での移動では味わえない、津堅島の風景や自然の紡ぐ音などを感じていただくことで新しい観光体験につながることを期待しております。また島民の皆さまの日常の移動手段として電動モビリティを身近に触れていただき、これまでの駐車場やガソリン確保などの様々な島内の課題解決の一助になれば幸いです。これらは、全国の離島にも通ずる課題であると思いますので、今回のモデル事業を通じ利用者の声などを含めたデータを分析し、今後各地での利用に繋げていきたいと思っています。
【一般社団法人オール・ニッポン・レノベーション 代表理事 富樫泰良】
沖縄県中部にあり本島からも20分程で訪れることができる津堅島にはゆっくりとした時間が流れています。昔ながらの道や自然も残っているからこそ、多くの人が訪れても渋滞や駐車場問題、排気ガス問題が発生しないマイクロモビリティは持続可能な観光を実現できると考えています。公私ともに津堅島にはご縁があり、毎月何度も訪れています。こうしてモデル事業が実現することを嬉しく思います。今回のモデル事業ではPRや経済面での持続可能性の確立も挑戦して参ります。
リリース
glafit株式会社(2024年9月5日発行)
Source: バイクブロス
グラフィットが沖縄県うるま市津堅島で特定原付を利用したモデル事業を展開/離島の日常を支援、島めぐりツアーも