iPhone16とともに発表されたAirPods4には、Appleが発表イベントでもプレスリリースでも触れていなかった、デザイン変更が隠されていました。iPhoneとのペアリングに使う充電ケース背面のボタンが廃止されているほか、充電中などに点灯するステータスランプは、点灯時以外は見えなくなっています。
AirPods4、充電ケースからペアリングボタンが消滅!
AirPods4の充電ケースは、従来のAirPodsシリーズの充電ケース背面にあったペアリング用のボタンがない、と発表イベント「It’s Glowtime.」を現地取材した米メディアGear Patrolが報じています。
ペアリングは、充電ケース前面にあるステータスランプの下をダブルタップすることで実行可能となっており、従来の物理的なボタンから、タッチセンサーと同様の静電容量式に変更されたようです。
工場出荷時の状態に初期化するには、同じ場所をトリプルタップするか、長押しするのではないか、と同メディアは推察しています。なお、従来のAirPodsシリーズでの初期化操作は、ボタンを15秒間以上長押しするものでした。
ステータスランプはフタを閉じると完全に消滅!
従来のAirPodsシリーズでは、充電ケースのステータスランプは点灯していなくても、LEDランプの位置が分かりました。
しかし、AirPods4のステータスランプは、充電ケースのフタを閉じて消灯すると位置が分からなくなります。
デザインがスッキリ、耐久性も向上?
筆者は初代AirPods、AirPods(第2世代)、AirPods Pro(第1世代)、AirPods Pro(第2世代)を使ってきましたが、AirPods4での変更は、まだ充電ケースに進化の余地があったのか!と思わされました。
充電ケース表側からLEDランプの位置を見えなくすることで、見た目が一層スッキリする効果がありそうです。
元Appleのデザイン最高責任者で、極限まで無駄を削ぎ落としたデザインを追求し続けたジョナサン・アイブ氏は本当はこのデザインを取り入れたかったのではないか?と想像してしまいました。
そして、充電ケース背面の物理的なボタンは、ケースをつけていてもボタンの周りの細い溝に微細なホコリが付着してしまうので、見た目も良くないですし、ホコリが内部に入って故障の原因になるのではないかと心配していました。静電容量式ボタンへの変更で、これらの心配もなくなりそうです。
Appleは、iPhone7でホームボタンを物理的なボタンから静電容量式へ切り替えています。これと同様の変化が、AirPodsにも起きたと考えられます。
2025年の発売が噂されるAirPods Pro(第3世代)でも、同様の変更が行われるかもしれません。
Source: Gear Patrol via MacRumors
Source: iPhone Mania
AirPods4、Appleが明かさなかった2つの変化