Appleは、iPhone16シリーズで利用できるApple Intelligenceの機能を紹介する動画広告を公開しました。ユーザーの状況に応じて回答するSiri、メールの要約、簡単な指示でメモリー動画を生成する機能を、「ゲーム・オブ・スローンズ」などで知られるベラ・ラムジーがユーモラスに使ってみせています。
iPhone16 ProでのApple Intelligenceの活用シーンを紹介
iPhone16シリーズは、全モデルがApple Intelligenceに対応しています。
Appleが公開した3本の動画広告では、Apple Intelligenceの以下の機能を紹介しています。主演は、「ゲーム・オブ・スローンズ」などに出演するイギリスの俳優、ベラ・ラムジーです。
- パーソナライズされたSIri:Siriが、ユーザーとのこれまでのやり取りや、過去のカレンダーやメールの内容を踏まえて、状況に適した回答をします。
- メールの要約:長文の文章を読みやすく要約します。
- メモリー動画のカスタム作成:動画の内容と雰囲気を簡単な文章で指示するだけで、希望の雰囲気に合った「メモリー」動画を作成します。
なお、これらの動画で紹介されているApple Intelligenceの機能は、iOS18.1でアメリカ英語に限定して提供され、日本語を含むその他の言語ではiOS18.4のタイミングで提供されると推測されています。
また、画像生成機能Image Playgroudなどの機能は、iOS18.2で12月頃に提供されると見込まれています。
曖昧な指示でもユーザーの情報をもとに回答するSiri
「More personal Siri(パーソナライズされたSiri)」では、男性に挨拶されたベラ・ラムジーが、「やばい」という顔で壁の陰に隠れます。確かに会った覚えはあるけど、名前が思い出せない。誰もが一度は経験している状況でしょう。
iPhone16 Proを取り出し、「Siri、何カ月か前に、Cafe Grenelでミーティングした男性の名前、なんだっけ?」と質問します。
すぐにSiriが、カレンダーに登録された予定から、「数カ月前にCafe Grenelでミーティングした男性は、ザック・ウィンゲートさんです」と回答してくれました。
Apple Intelligenceでは、Siriがユーザーの状況をベースに回答できるので、「何カ月か前」のような、曖昧な情報で検索が可能となります。
そこに、ザックが「やあ」と登場します。(Siriの音声を聞かれていないと良いけど…と心配になってしまうほどのタイミングです)
ベラ・ラムジーはとっさに「ザック!」と応じます。ザックは「僕の名前を覚えていてくれているとは思わなかったよ」と笑っています。
ベラ・ラムジーは、「もちろん。あなたを見た瞬間、ザックだ!あの歩き方はザックしかいない!と思ったわ」と自信ありげに話します。
「More personal Siri」の動画はこちらでご覧ください。再生時間は約38秒間です。
長文のメールも即座に要約
「Email summary(メールを要約)」編では、カフェのテラス席でベラ・ラムジーが、「メールで送ったピッチ(プレゼン)、どうでしたか?」とエージェントに尋ねられるところから始まります。
一瞬、うろたえた表情を見せつつも、「ええ、メールで送ってくれた….ええ、覚えてる」と指を鳴らしながら答えます。
iPhone16 Proで問題のメールを見ると、「Summarize(要約)」のボタンが表示されています。
ボタンをタップすると、内容が4行に要約されました。ピッチは、ドラマの脚本の提案だったようです。
要約された内容を見ながら「とてもビクトリア調で、気に入った。ユニークな関係性が構築され…」「ユニークな関係性、大好き」と語るベラ・ラムジー。
エージェントが「ひねりを加えたんです」と言うと、ベラ・ラムジーは「読んだから知っていますよ」と自信満々に応じます。
エージェントは「彼らに、あなたが興味を持っていると伝えます」と嬉しそうです。
観ていて、このまま仕事が進んでしまって大丈夫なのかと少々不安になりますが、ベラ・ラムジーは得意顔です。
「Email summary」の動画はこちらでご覧ください。再生時間は約38秒間です。
簡単な指示でメモリー動画を瞬時に作成
「Custom memory movies(カスタムされたメモリー動画)」は、お父さん、お母さん、ベラ・ラムジーと、小さな妹が、家の庭で魚の描かれた石を囲んで立っているシーンから始まります。
どうやら、妹が飼っていた金魚のスイミーが死んでしまい、お墓を作ってお父さんがお悔やみの言葉を述べようとしているようです。
お父さんは、金魚の名前「スイミー」を「フィッシー」と間違って、「スイミーよ」とお母さんに訂正されており、記憶がかなり怪しげな様子です。
「ああ、覚えてる。家に来た日のこと、それと…水槽の中を泳いでいたね」とたどたどしいスピーチをするお父さん。
再びスイミーの名前を間違えながら、危なっかしいスピーチを続けるお父さん横目に、ベラ・ラムジーはiPhone16 Proで「クリスティーと彼女の魚、悲しい感じで」と指示して、メモリー動画を作成しています。
お父さんのスピーチを遮って、iPhone16 Proをスイミーのお墓に置き、生成されたメモリー動画「Forever」, Swimmy(スイミーよ、永遠に)」を再生します。
ピンチを救ってもらったお父さんは、口の動きで「ありがとう」とベラ・ラムジーに伝えています。
思い出の写真が詰まったメモリー動画に見入っている妹のクリスティーの隣で、ベラ・ラムジーが得意顔を見せています。
「Custom memory movies」の動画はこちらでご覧ください。再生時間は約53秒間です。
キメ顔に合わせて流れる楽曲はこちら
ベラ・ラムジーがキメ顔をするときに「I am Genius(私は天才)」と流れる楽曲は、Krizz Kalikoの「Genius」(天才)です。
また、スイミーの思い出が詰まった動画につけられたBGMは、ザ・ハイツの「How Do You Talk to an Angel」です。
Source: Apple/YouTube (1), (2), (3)
Source: iPhone Mania
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