独自の目線からのレビューで知られるTom’s Guideは、iPhone16シリーズに足りないものがひとつある、と述べています。それはディスプレイ輝度(きど)だそうです。iPhone16シリーズの最大輝度は2,000ニトで、iPhone15シリーズからまったく変わっていません。
実際には2,000ニトに達していない?
デバイスのディスプレイ輝度は、仮に最大2,000ニトと謳われていても実際に2,000ニトに達することはないのが周知の事実となりつつあります。
iPhone15シリーズも最大輝度2,000ニトでしたが、Tom’s Guideが実機で実験を行ったところ、下記のテーブルの値にとどまったことがわかっています。
モデル | 画面サイズ | 最大輝度 (HDR) |
---|---|---|
iPhone15 | 6.1インチ | 1,401ニト |
iPhone15 Plus | 6.7インチ | 1,310ニト |
iPhone15 Pro | 6.1インチ | 1,550ニト |
iPhone15 Pro Max | 6.7インチ | 1,550ニト |
iPhone16シリーズでも輝度2,000ニトと謳われていても実際には2,000ニトには達していない可能性が高く、これがライバルAndroid機と比べるとかなり痛いとのことです。
ディスプレイ輝度は見やすさに直結
ディスプレイ輝度は日中屋外でデバイスを使用する際に特に重要になってきます。
屋外ではディスプレイ輝度はあまり関係ないといっても過言ではないですが、屋外ではメールを書いたり、ソーシャルメディアフィードを見たりするときに画面が明るければ明るいほど作業を行いやすくなります。
Androidフラッグシップ機では2,000ニト超えは当たり前?
Google Pixel 9 Pro XLは2,469ニトという脅威のディスプレイ輝度を叩き出しており、iPhoneと大きな差をつけていると言えます。
しかしながら、すべてのAndroidフラッグシップ機がディスプレイ輝度2,000ニトに達しているわけではなく、Pixel 8 Proは最大1,526ニト、Galaxy S24 Ultraは1,363ニトと、iPhoneと同レベルのデバイスがほとんどです。
Tom’s Guideのレビューはかなり辛口ですが、iPhone15シリーズレベルのディスプレイ輝度であればまったく問題ないのではないかと個人的には感じます。
Source: Tom’s Guide (1), (2)
Photo: Apple
Source: iPhone Mania
iPhone16シリーズに足りないもの、それはディスプレイ輝度