ブラジルの規制当局の登録情報から、ブラジル製のiPhone16が存在することが明らかになりました。ブラジルで組み立てられたiPhoneが発売初日から購入可能になるのは初めてのことで、Appleのサプライチェーンの変化がうかがえます。
サンパウロのFoxconn工場で組み立て
ブラジルの規制当局である国家電気通信庁(Anatel)がiPhone16シリーズの販売を正式に認めたと、現地メディアMacMagazineが報じましたが、この承認書類には、iPhone16が中国とインドに加え、ブラジルでもFoxconnによって製造されていることが記されていました。
なお、ブラジルで組み立てられているのはiPhone16シリーズの4モデルのうち、エントリーモデルであるiPhone16のみであることが判明しています。
iPhone16は、サンパウロ州ジュンディアイにあるFoxconn工場で組み立てられていると報じられています。
ブラジル製iPhoneが初日から店頭に並ぶのは初めて
昨年、iPhone15 Plusにおいてインド製のiPhoneが発売初日から店頭に並びましたが、今回ブラジル製のiPhone16も販売開始日に購入可能になるとのことです。
2022年には、インド製iPhone14の出荷が発売から6~8週間後に始まったため、昨年にはサプライチェーンに大きな変化が見られたことになります。
今年はブラジルで組み立てられたiPhoneが発売日から手に入るとのことで、Appleのサプライチェーンがさらに変化していることがうかがえます。
脱中国の動きは今でも続く?
Appleが生産拠点の多様化を進める理由として、脱中国が挙げられています。現在でもApple製品の組み立ては中国に集中していますが、近年、当局による突然の規制変更や労働賃金の上昇により、生産を別の国に移す動きが強まっています。
Appleはベトナムでも多くの製品を生産していますが、発売初日から店頭に並ぶiPhoneの製造拠点としては、現時点で中国、インド、ブラジルの3カ国に固定されているようです。
Source: MacMagazine via 9to5Mac
Photo: Apple
Source: iPhone Mania
初日から店頭へ!ブラジル製iPhone16がついに登場