2025年第2四半期(4月〜6月)に量産試作を始めるべく製造ラインの整備が進められているTSMCの2nmプロセスについて、Appleが最初の顧客になると自由時報が報じました。
Appleは、TSMCの3nmプロセスでも最初の顧客となっていました。
2nmプロセスでの量産試作を2025年4月以降開始
自由時報によれば、TSMCの2nmプロセス製造ラインの設置工事は、同社の高雄工場において2024年12月から開始されるとのことです。
その後、工事が順調に進めば2025年第2四半期(4月〜6月)に2nmプロセスでの量産試作が開始される見通しです。
2nmプロセスでの製造規模としてはじめに、高雄第1工場の製造ラインはウエハー換算で月産2万枚を目標としており、2025年後半には高雄第2工場の製造ラインも追加し、そちらでもウエハー換算で月産2万枚を製造することを目標とされています。
TSMCの2nmプロセス製造ラインも最初はAppleが独占濃厚
TSMCの2nmプロセスで製造される最初の半導体はAppleシリコンになると自由時報は報じており、5nmプロセスや3nmプロセスに続き、最先端プロセスでの製造ライン立ち上げにAppleが大型投資を行っていると推察されます。
それに対する利益として、他社よりも安い卸価格や初期段階での独占供給を受けることが可能でしょう。
Intel、AMD、Qualcomm、MediTekの製造委託は1年遅れ?
TSMCの2nmプロセスでは、Appleに続きIntel、AMD、Qualcomm、MediTekなどの半導体製造が開始されると予想されています。
ただし、これらのメーカーの半導体製造が開始されるのはAppleから1年程度遅れる可能性が高いでしょう。
AppleシリコンはTSMCの3nmプロセス「N3(N3B)」で製造が開始されましたが、他者の半導体の製造が開始されるのは第2世代3nmプロセス「N3E」まで待つ必要がありました。
Photo:Tom’s Gude FR(@TomsGuideFR)/X
Source: iPhone Mania
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