Appleのサプライチェーンに詳しい台湾メディアDigiTimesは、低解像度ディスプレイを搭載した廉価版Vision Proヘッドセットのタイムラインについて報じました。同メディアによれば、発売に至るまで最低でもあと2年を要するとのことです。
日本、韓国、台湾の企業間で厳しい受注獲得競争が展開中
DigiTimesの報道では、韓国メディアThe Elecが9月初旬に伝えた内容にも言及され、次のポイントが挙げられています。
- 廉価版Vision Proヘッドセットの画素密度は1,500ppiであること
- ジャパンディスプレイ(JDI)がサンプルディスプレイをすでにAppleに供給していること
- ディスプレイはガラス基板を用いて製造されていること(Vision ProのOLEDoSディスプレイはシリコン基板を使用)
JDIが廉価版Vision Proのサンプルディスプレイを提供していることは事実ですが、サプライヤーがJDIに確定したわけではなく、今後Samsung Displayや台湾企業が受注獲得競争に加わると見られています。
廉価版Vision Proの発売は早くても2年後
DigiTimesは、廉価版Vision Proヘッドセットのタイムラインにも触れ、量産までにあと2〜3年はかかる可能性があるとしています。したがって、早ければ2026年、遅ければ2027年頃に発売されると予想されています。
Appleのじっくり時間をかける製品開発スタイル
Appleは、現在開発中の新デバイスがあったとしても、自社の基準を満たす完成度に達しない限り、製品をリリースしないことで知られています。
一方、同じく複合現実(MR)ヘッドセットを開発しているMetaのマーク・ザッカーバーグCEOは、Appleのこの慎重な製品戦略について「時間がもったいない」と述べています。MetaはAppleとは対照的に、できるだけ早く製品を市場に投入し、フィードバックループを加速させ、最終形に近づける戦略を採用しています。
Source: DigiTimes via MacRumors
Photo: Apple
Source: iPhone Mania
廉価版Vision Proの発売、最低でもあと2年待ちか?