「修理する権利」の高まりにより、近年、電子機器の修理のしやすさが大幅に重視されるようになっていますが、ウェアラブルデバイスに関しては、修理可能な製品の話はあまり耳にしません。そんな中、Googleは次世代Pixel Watchを、修理のしやすさに重点を置いて開発していると述べています。
Google、ウェアラブルの修理しやすさに注力
現地時間9月24日、Climate Week NYCの「テクノロジーと修理」をテーマにしたパネルトークに、Googleのガバメント・アフェアーズ&パブリック・ポリシー担当マネージャー、ニコール・アゾレス氏が登壇し、同社の製品計画について興味深い発言を行いました。
アゾレス氏によると、「スマートウォッチやウェアラブルデバイスはまだ発展途上の分野であり、Googleではいかにしてこれらを修理可能にするかを真剣に検討している」とのことです。また、同氏はすべての製品の修理しやすさを向上させることにも力を入れていると述べました。
Googleがスマートウォッチの修理に言及したのは初めて
アゾレス氏の発言は、Googleがスマートウォッチの修理について初めて公式に言及したものとして注目を集めています。
ちょうど先日、Googleの最高経営責任者(CEO)であるスンダー・ピチャイ氏が、人工知能(AI)のブームにより長期的な環境目標の達成が困難になったとコメントしており、今回の修理に関する声明が突然発表されたことに、多くの人が驚きを感じたのも納得がいきます。
Apple Watchの修理しやすさは?
Googleのスマートウォッチ市場シェアは、2022年第4四半期時点でわずか8%にとどまっています。今後、シェアの高いApple Watchの修理しやすさにも注目が集まることが予想されます。
デバイス分解で知られるiFixitの調査によれば、Google Pixel Watch 2の修理しやすさの評価は10点満点中4点でしたが、Apple Watch Series 9は10点満点中3点にとどまっています。
Photo: Google
Source: iPhone Mania
次世代Pixel Watchは修理可能に?Googleの新たな挑戦