AirPods4とAirPods Maxの分解レポート動画を、iFixitが公開しました。AirPods4のアクティブノイズキャンセリング(ANC)有無による搭載されているパーツの違いや、AirPods MaxのUSB-Cポート搭載前後の比較などを確認できます。また、両製品の修理しやすさも評価しています。
AirPods4とAirPods Maxを分解、修理しやすさを評価!
iFixitが分解動画を公開したのは、9月に発表・発売されたばかりのAirPods4とAirPods Maxです。
ちなみに、iFixitは先日、iPhone16とiPhone16 Proの分解動画を公開し、両モデルともに前年モデルから修理しやすさが大幅に改善している、と高く評価しています。
しかし、小さい部品を接着剤で固定している歴代AirPodsシリーズは、内部にアクセスするには破壊するしか方法がなく、歴代モデルの分解レポートでも「修理不可能」と判定していました。
AirPods4、ANC有無の違いは?
CTスキャンで見ると、AirPods4の内部は細かい部品が高密度に詰め込まれていることが確認できます。
AirPods4の内部は、熱を加えないと除去できない接着剤で埋められています。
この接着剤は、分解修理を不可能にしていますが、内部の部品を固定し、防塵・耐汗耐水性能を実現するのに役立っています。
AirPods4本体における、ANC搭載モデルと非搭載モデル間の違いは、外側に向いたマイクだけです。ANC搭載モデルには、非搭載モデルよりも大きなノイズキャンセリング用のマイクが搭載されています。
内蔵マイクの下には、2つのLEDとレシーバーからなる光学センサーがあり、皮膚からの光の反射を検知し、耳から外れた時の自動一時停止に活用されています。
AirPods4本体の内蔵バッテリーの容量は1.23mWhです。
AirPods4の充電ケース、ANC有無による違いはたった1つ
AirPods4の充電ケースは、熱を加えて接着剤を柔らかくして、ヒンジ部分から引きちぎって分解しています。
充電ケースに内蔵されたバッテリーの容量は、1,329Whです。
充電ケースにある、ANC搭載モデルと非搭載モデルの違いは、「探す」機能で音を鳴らすためのスピーカーだけです。
つまり、AirPods4のANC搭載モデル(税込29,800円)と、非搭載モデル(税込21,800円)の違いは、AirPods本体のマイクと、充電ケースのスピーカーの2点だけということになります。
AirPods Maxは何が変わった?
9月に発売されたAirPods Maxは、充電ポートがLightningからUSB-Cへと変更されました。
しかし、これでLightningの採用が終了したわけではなく、左右のイヤーカップ間の接続には、ミニLightningコネクタが引き続き使われています。
2020年に発売されたAirPods Maxと、今回発売されたUSB-CポートのAirPods Maxでは、確認できる違いは充電コネクタを取り付けている基板の小規模な変更程度で、ほぼ変化はない、とiFixitは結論づけています。
AirPods4は修理不可能の「0点」
AirPodsシリーズの修理しやすさについてiFixitは、優れた機能を提供してユーザーの生活の質を上げているのに役立つ、素晴らしい製品である一方で、修理が不可能な構造になっていることには失望する、とAppleを批判しています。
修理しやすさのスコアは、AirPods4がANC搭載、非搭載の両モデルともに10点満点中の0点(修理不可能)です。
構造に変化がないAirPods Maxは、2020年発売モデルと同じく、10点満点中6点と評価しています。
分解動画はこちらでどうぞ
iFixitの分解動画はこちらでご覧ください。再生時間は約10分間です。
Source: iFixit/YouTube
Source: iPhone Mania
AirPods4はANC有無で何が違う?AirPods Maxの変化は?分解動画公開