iPad Pro (M4)向けに、11インチおよび13インチタンデムOLEDディスプレイを供給中のLG Displayが、製造ラインの一部をiPhone向けOLEDディスプレイ向けに転換することをAppleに提案していると、韓国メディアThe Elecが報じています。
iPad Pro (M4)向けOLED出荷枚数が大幅に減少
今回のLG Displayの要望は、iPad Pro (M4)向けタンデムOLEDディスプレイの出荷枚数が大幅に減少していることに伴うものです。
ディスプレイ業界情報に詳しい市場調査会社であるDSCCは、iPad Pro (M4)向けタンデムOLEDディスプレイの出荷枚数が2024年第3四半期(7月〜9月)以降、大幅に減少していると報告していました。
出荷枚数減少率が大きい13インチは、LG Displayが単独供給
iPad Pro (M4)向けタンデムOLEDディスプレイの出荷枚数減少は特に13インチが顕著で、13インチタンデムOLEDディスプレイを単独供給しているLG Displayが大きな影響を受けていることになります。
一方、出荷枚数が比較的安定している11インチタンデムOLEDディスプレイは、LG DisplayとSamsung Displayの2社が供給している模様です。
タンデムOLEDディスプレイから発光層を1段に削減か
LG Displayは、タンデムOLEDディスプレイ製造ラインの一部をiPhone向けOLEDディスプレイ製造ラインに転換することで、稼働率をあげたいと考えているようです。
タンデムOLEDディスプレイとiPhone向けOLEDディスプレイの構造には違いがありますが、発光層を2段にして組み合わせる工程を省けば、転換することに大きな障害はないとThe Elecは説明しています。
Source:The Elec
Photo:Apple
Source: iPhone Mania
iPad Pro (M4)向けOLED製造ラインの一部をiPhone向けに転換か