Apple Watch Series 10に搭載された「LTPO3常時表示Retinaディスプレイ」が、将来的にiPhoneにも搭載されるとの予想を、韓国メディアThe Elecが伝えています。
The Elecは、2018年にApple Watch Series 4にはじめて搭載されたLTPOディスプレイとこれまでの進化についても触れています。
2018年にLTPO1、2023年にLTPO2を採用
The Elecによれば、Appleは低温多結晶酸化物(LTPO:Low Temperature Polycrystalline Oxide)-TFT(Thin Film Transistor)ディスプレイ(LTPO1)を2018年にApple Watch Series 4に搭載、改良版となるLTPO2を2023年にApple Watch Ultra 2に採用したと説明しています。
The ElecはLTPO1とLTPO2の違いについて、LTPO1は1つのスイッチングTFTに酸化物を使用していたのに対し、LTPO2では2つのスイッチングTFTで酸化物を用いていると述べています。
iPhone13 ProにLTPO1を搭載、16 ProはLTPO2
なお、iPhone16 ProシリーズにもLTPOディスプレイが搭載されていますが、こちらも2つのスイッチングTFTで酸化物を用いているとのことですので、LTPO2ということになります。
LTPO1を始めて搭載したiPhoneは、2021年モデルのiPhone13 Proシリーズで、Apple Watch Series 4から3年後だったとThe Elecは伝えています。
LTPO3は低消費電力なのが特長
Apple Watch Series 10に搭載されたLTPO3の特長は、駆動TFTが従来は多結晶低温ポリシリコン(LTPS:Low Temperature Polycrystalline Silicon)だったのを酸化物に変更していることで、消費電力の一層の低減に寄与します。
今後、LTPO3がiPhoneに搭載されるのも確実でしょう。iPhone17シリーズでは、iPhone17 ProとiPhone17 Pro Maxだけではなく、iPhone17とiPhone17 AirにもLTPOディスプレイが搭載されることで最高リフレッシュレート120Hzが実現されると複数のソースが伝えていました。
iPhone17 Airでそれが実現すれば、薄型化されることでバッテリー容量が減少、短くなるであろうバッテリー駆動時間をいくばくかでも軽減できると期待されます。
Samsung DisplayがApple Watch Series 11用で参入か
Apple Watch用LTPOディスプレイはこれまでLG Displayがほとんどを、ジャパンディスプレイ(JDI)が一部を供給していましたが、Apple Watch Series 11ではSamsung Displayも供給する可能性が高いと、The Elecは予想しています。
Source:The Elec
Photo:iGeeksBlog(@igeeksblog)/X
Source: iPhone Mania
iPhone17シリーズ以降のモデルにLTPO3ディスプレイ搭載か〜消費電力削減期待