Appleが、Ray‑Ban Metaの対抗品になるようなデバイスを開発することを検討、従業員に対してそうした製品に対する意識調査を行ったとBloombergが伝えています。
市販されているスマートグラスに対する意識調査
この意識調査は「Atlas」と呼ばれており、ハードウェアエンジニアリング部門内の品質チームが主導しているとBloombergは述べています。
Bloombergによれば、意識調査への参加を求められた従業員には、「誰にとっても好ましい製品の開発とテストは、Appleにとってとても重要であること」「現在市販されているスマートグラスを使った今後のユーザーテストに参加してくれる人を探していること」を記したメールが送付されたようです。
情報漏れ防止のため、一般消費者ではなく従業員を対象に実施
BloombergはApple社内のこうした動きについて、「新しいカテゴリーへの参入を検討する際に、ユーザーは何を求めているかを調査するものであり一般消費者よりも従業員を対象に意識調査を行うのはいつもの動き」と説明しています。
こうした従業員を対象とした意識調査の一環として、糖尿病予備群に対するアプリの試験も行われたとBloombergは説明しています。
Apple Glassの簡易版の開発を検討?
今回の意識調査の目的として、メガネ形の拡張現実(AR)デバイスの開発を検討する動きではないかとBloombergは推察しています。
そうしたデバイスの1つとしてRay‑Ban Metaがありますが、同デバイスで行えることは限られておりAppleが考えるARデバイスとは異なるとBloombergは指摘しています。
しかし、Apple Vision Proの販売不振が多く伝えられているのに対し、Ray‑Ban Metaが一定の評価を得ていることはユーザーニーズの把握という点で無視できないでしょう。
そのため、開発が難航していると噂のApple Glassを簡素化したようなデバイスをまずはリリースすることを検討し始めたのかもしれません。
Source:Bloomberg
Photo:Apple Hub(@theapplehub)/X
Source: iPhone Mania
Apple、Ray‑Ban Metaに対する社内意識調査実施?対抗品開発か