AppleのiCloud無料ストレージ容量5GBが「少なすぎてすぐ足りなくなり、有料オプションを選ばざるを得ない」とする集団訴訟で、Apple側が勝訴したことが明らかになりました。一方で、原告側は控訴に踏み切ったものの、最高裁で審理される可能性は低いとされています。
iCloudをオフにする選択肢も?
もともとの訴訟の争点は、iPhoneの5GBのiCloud無料ストレージでは十分な運用が事実上不可能であり、ユーザーがiCloudの使用量を減らすことも難しいため、有料オプションの選択が実質的に強制され、ユーザーを欺いて料金を支払わせたという点でした。
しかし、原告のうち2人が5GBのiCloudを利用し続けていたことが明らかになり、この主張の説得力が欠ける状況となっています。
最終的に、アメリカ合衆国第9巡回区控訴裁判所では原告側の主張が退けられました。裁判官も「iCloudをオフにするという選択肢があったはずだ」と指摘しており、一部の人々にとっては納得のいく判断だったといえるでしょう。
同様の訴訟は他国でも
iCloudの無料ストレージ容量の少なさは米国以外でも訴訟の対象となっています。2024年11月には、英国の消費者団体が「iCloudの価格は不当に高額だ」として、30億ポンド(約5,735億円)の支払いを求める訴訟を提起しました。
この裁判では、AppleがユーザーをiCloudに登録させるよう促し、競争を妨げている点が特に問題視されています。
Source: AppleInsider, Sky News
Photo: Apple
Source: iPhone Mania
iCloud無料5GBは少なすぎ?集団訴訟の結末は