Appleのティム・クック最高経営責任者(CEO)は、Wiredの最新インタビューで、人工知能(AI)機能を将来的に有料化するかどうかについて語りました。クックCEOによれば、AI機能に対して課金を求める計画は、これまで社内で議論されたことはないとのことです。
AI機能の有料化計画はない?
Wiredが今月初めに公開したクックCEOのインタビュー記事では、さまざまなトピックが取り上げられていますが、中でも注目を集めたのがAI関連機能についてのやり取りです。
「AIを活用したサービスに課金をする企業もありますが、Appleはそれを検討したことがありますか?」という質問に対し、クックCEOは「それ(課金)について話したことはありません」と答え、有料化計画がないことを示唆しました。
AI機能はマルチタッチに似ている
クックCEOがAI機能を有料化する計画がないと答えた点以上に興味深いのは、それに続けて「AIはマルチタッチのような、ある種の基本的な新技術と位置づけている」と述べた点です。
マルチタッチとは、Apple製品で利用可能なタップ、スワイプ、ピンチ、または1本指や2本指を広げる操作など、便利なインターフェイス技術のことです。このような位置づけにより、AI機能が有料化されないというのは納得がいく説明と言えるでしょう。
プレミアムハードウェアとしての「課金」?
AppleはAI機能を有料化するつもりはないとしていますが、現時点でApple Intelligenceが利用可能なのはiPhone15 Pro以降のモデルに限られています。この点から、ハードウェア企業としてのAppleは、ある意味ハードウェアを通じて機能に対する「課金」を行っていると見ることもできます。
しかしながら、Appleのビジネスモデルも変化しつつあるのか、ターゲティング広告の開始を示唆する特許出願も発見されています。そのため、将来的にはAI機能をサービスとして有料化する可能性も否定できないでしょう。
Source: iPhone Mania
クックCEO、「AppleがAI機能を有料化する計画はない」