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画面下埋込み型カメラに関する特許取得〜フルスクリーンiPhone実現に向け前進

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Appleが現地時間2024年12月24日、米国特許商標庁(USPTO)においてFace IDやフロントカメラを画面下に配置して支障なく動作させることにつなげる特許を取得しました。

フルスクリーンiPhone実現に寄与する特許取得

Appleは以前からFace IDやフロントカメラを画面下に配置する特許を出願していましたが、USPTOにおいてこれらが認められ始めています。

この特許と先日明らかになったベゼルレス有機EL(OLED)ディスプレイ開発計画とを組み合わせることで、デバイス正面から見た際はディスプレイだけを保持しているようなフルスクリーンiPhoneの実現に向け、前進したことになります。

特許の内容は既知のものも、表示品質との両立が課題?

今回取得した特許にもこれまでに出願が確認されていたものと同様、イメージセンサー、環境光センサー、近接センサー、Face ID関連の各種センサーを画面下に配置してもその動作とディスプレイの表示に影響を与えないようにする仕組みが記されています。

基本的なアイデアも、OLEDディスプレイの各画素の配置を疎にすることで光を透過させセンサーを支障なく動作させるという点でZTEなどが採用している画面下埋込み型カメラの構造と同じです。

ただし、実製品に搭載される場合は埋込み部のディスプレイ品質劣化を抑え、かつ、十分なカメラ画質を確保するための製造上の工夫が凝らされるでしょう。

この点は、出願された特許から基本的なアイデアがかたまっていても、折り目をなくすという課題の解消に時間を要している折りたたみディスプレイと同じと予想されます。

USPTO patent 20241224_1
USPTO patent 20241224_2

iPhone17 ProのDynamic Island小型化に応用か

今回取得した特許には、対象となるデバイスとしてiPhoneやiPad、MacBookに加え、Studio Displayなどの外部ディスプレイ、Apple Vision Proなどのヘッドセット、その他のウェアラブルデバイスが挙げられています。

iPhone17 ProシリーズではFace ID関連センサーの一部が画面下に配置され、Dynamic Islandが小型化するとの噂があります。

また、OLEDディスプレイ搭載MacBook Proが発売される際に、フロントカメラはノッチではなくピンホールに配置されるとの噂もありますので、環境光センサーは画面下に配置されるのかもしれません。

画面下埋込み型Face IDが先に実現し、最終的に画面下埋込み型カメラとベゼルレスディスプレイを組み合わせたフルスクリーンデバイスの発売が期待されます。

Source:USPTO via Patently Apple

Photo:ICE UNIVERSE(@UniverseIce)/X

Source: iPhone Mania
画面下埋込み型カメラに関する特許取得〜フルスクリーンiPhone実現に向け前進

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