Foxconn傘下のFullertain Information Technologiesが、シャープのカメラモジュール部門を買収することが明らかになりました。
Fullertain Information Technologies傘下で新たに製造されるiPhone向けカメラモジュールの供給数が、買収によって増加する可能性があります。
iPhone13シリーズ以降減少していたシャープの供給数
シャープが、シャープセンシングテクノロジーが保有するSAIGON STECをFoxconn傘下のFullertain Information Technologiesに譲渡することを発表しました。
SAIGON STECは、カメラモジュールを製造しています。
シャープはiPhone12シリーズ向けカメラモジュールの供給において、LG InnotekやO-filmなどとともにその一翼を担っていましたが、iPhone13シリーズ向けカメラモジュールの供給数ではLG Innotekがシャープを上回り、iPhone14シリーズ向けカメラモジュールの供給数でも同じ状況にあるとみられていました。
iPhone15シリーズで供給撤退との情報
iPhone向けカメラモジュールの供給はiPhone15シリーズが最後となり、iPhone16シリーズでシャープはカメラモジュールを受注できなかったとの報道がありました。
シャープはiPhone向け液晶ディスプレイも供給していますが、こちらもiPhone SE 4が有機ELディスプレイを採用することで供給終了になる可能性をNikkei Asiaが伝えていました。
Foxconn傘下で供給数増加の可能性
iPhone16シャープ向けカメラモジュールは、LG Innotek、Foxconn、Cowellの3社が供給しているとのことで、今回のFullertain Information Technologiesによる買収は、Foxconnグループとしての受注強化に繋がります。
現時点ではLG Innotekの供給数が圧倒的とみられており、この状況が続けばLG Innotekに対するAppleの価格交渉力が低下することに繋がりかねません。
Photo:Apple
Source: iPhone Mania
シャープのカメラモジュール部門をFoxconnが買収へ〜iPhone向け供給増目的か