2024年第3四半期(7月〜9月)の、仮想現実(VR)ヘッドセット市場の状況を、Counterpoint Researchが報告しています。
VRヘッドセット市場は縮小が続いており、2025年に成長が期待できるのはRay-Ban Metaグラスなどの拡張現実(AR)グラス関連製品とCounterpoint Researchは予想しています。
Apple Vision Proのシェアは9%
Counterpoint Researchの調査では、2024年第3四半期(7月〜9月)のVRヘッドセット市場は2024年第2四半期(4月〜6月)比で16%、2023年第3四半期(7月〜9月)比で4%縮小しました。
2024年第3四半期(7月〜9月)のVRヘッドセット市場のメーカー別シェアでは、Metaが65%で他社を圧倒、AppleはApple Vision Proの販売国が増加したことにより9%に増加しました。
Apple Vision Proのシェア拡大継続に厳しい見方
ただし、Apple Vision Proへのユーザーの興味は急速に低下しており、第4四半期(10月〜12月)の出荷台数は減少する可能性が高いとChina Timesは指摘しています。
MRヘッドセットは今後も成長が期待できない
China TimesはMRヘッドセットの課題について、「重さ(重い)」、「販売価格」「バッテリー寿命が短い」ことを挙げています。
今後の展望についてChina Timesは、MRヘッドセット市場は今後も盛り上がりを欠くと予想、販売台数が増えるのは大手メーカーが新製品を発売した一時期のみになるとの厳しい見方を示しています。
成長市場へのAppleグラス投入まで3年〜5年を要すると指摘
対して、Ray-Ban MetaグラスなどのARグラス市場は2025年以降も順調に拡大すると予想されています。
AppleもAppleグラスを開発していると噂されていますが、Bloombergのマーク・ガーマン記者は発売まで3年〜5年を要すると指摘していることから、それまではApple Visionなど廉価なヘッドセットで持ちこたえるしかなさそうです。
Source:China Times
Photo:alfpulla(@alfpulla)/X
Source: iPhone Mania
Vision Proのシェア増加も縮小続くヘッドセット市場〜成長の鍵はARグラス?