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iPhone16の新機能オーディオミックス開発秘話!Apple技術者が語った挑戦

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iPhone16シリーズの新機能「オーディオミックス」開発の舞台となった、Appleの研究施設内部の様子を、米メディアCNETが報じています。離れた場所から撮影しても話者の口元のマイクで録音したような鮮明な音声を収録する同機能開発の舞台裏が紹介されているほか、iPhoneの開発者たちが研究・開発を貫く哲学についても語っています。

iPhone16シリーズの新機能「オーディオミックス」

Apple本社内の施設で行われている、iPhoneの動画撮影・音声録音に関する研究開発の様子を、CNETがレポートしています。

iPhone16シリーズの4モデルでは、撮影した動画のフレーム内にいる人物の声を強調したり、人物の声を口元のマイクで撮ったように強調できる新機能「オーディオミックス」が利用できます。

Apple iPhone16 オーディオミックス

このほか、屋外での撮影時に発生しやすい風切り音を自動低減したり、Apple Vision Proで立体的な映像と音声を再生できる空間ビデオも撮影できます。

離れた場所で撮影しても、ピンマイクで録ったような音声を

これらの新機能の開発に用いられた無響室では、iPhoneのマイクで理想的な音声収録ができるよう、研究開発が行われています。

壁も天井も、そして吊り下げられた金網で作られた床の下も、反響を抑える吸音フォームで囲まれた無響室には、約20個のスピーカーが弧を描くように設置されています。

一連のスピーカーから鳴る音を、回転するiPhone16 Proを使って収録して解析し、機械学習アルゴリズムを活用して、iPhoneのマイク特性を調整しているそうです。

この研究開発によって、iPhone16シリーズでは、離れた場所から撮影しても、話者の口元に近いピンマイクで収録したように聞こえる「オーディオミックス」が実現しています。

なお、「Longwave」と呼ばれる無響室の様子は、AirPods Pro 2で利用可能になった聴覚補助機能の開発を紹介したAppleが10月に公開した記事でも見ることができます。

Apple 無響室「Longwave」
Apple 無響室「Longwave」

動画の画質検証用の専用シアターも

CNETの記事では、iPhoneで撮影した動画の画質を検証するためのドルビーアトモスシアターについても紹介されています。

暗い部屋、オフィス、日光下の屋外といった、様々な環境で再生しても画面の明るさを自動調整し、常に良好な視聴体験が得られるようにするための研究開発も、この施設で行われているそうです。

誰でも、いつでもiPhoneで最高の撮影・再生を

開発に取り組むApple研究者たちは、CNETのパトリック・ホランド記者に対し、ユーザーが意識しなくても、誰もが簡単に、常に最高の音質や画質で撮影・再生できることを目指している、と語っています。

iPhoneで収録する音声といえば、グラミー賞受賞ミュージシャンのマイケル・ブーブレがiPhone16 Proの「ボイスメモ」アプリでボーカルを収録した楽曲を公開しています。

Source: CNET, Apple

Source: iPhone Mania
iPhone16の新機能オーディオミックス開発秘話!Apple技術者が語った挑戦

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