韓国メディアThe Elecが、LG DisplayはiPhone向け有機EL（OLED）ディスプレイとiPad Pro（M4）向けOLEDディスプレイを同じラインで製造することを計画していると報じています。
今回の計画は、iPhone17およびiPhone17 Airに最高リフレッシュレート120HzのProMotionディスプレイを搭載することに向けた増産の一環かもしれません。
iPhoneとiPad Pro（M4）向けで異なる製造ライン
LG Displayでは、iPhone16 Proシリーズ向けのOLEDディスプレイとiPad Pro（M4）向けのOLEDディスプレイが製造されており、どちらも第6世代OLEDディスプレイ技術で製造されています。
ただし、両者は発光層の数が異なり、iPhone向けOLEDディスプレイは1層なのに対し、iPad Pro（M4）向けは2層のタンデムOLEDでした。
iPad Pro（M4）向け製造ラインをiPhone向けに転用計画
また、製造に用いる基板の大きさなどの基本技術は共に第6世代ながら、iPhone向けOLEDディスプレイはポリイミド（PI）基板を採用、iPad Pro（M4）向けOLEDディスプレイはガラス基板に薄膜封止（TFE：Thin Film Encapsulation）を組み合わせていました。
今回、LG Displayが両OLEDディスプレイを1つの製造ラインで扱えるようにすることを計画している理由は、iPad Pro（M4）向けOLEDディスプレイの在庫が積み上がっているのが理由のようです。
こうした現状をふまえてLG Displayは、iPad Pro（M4）向けOLEDディスプレイ製造ラインをiPhone向けOLEDディスプレイに必要に応じて転用することを計画しているようです。
Appleの同意を得て、需要に応じて製造するOLEDディスプレイを切り替えることができれば製造ラインの稼働率を上げることができるとThe Elecは説明しています。
iPhone17/17 Airの最高リフレッシュレートは120Hzと噂
iPhone16シリーズにおいてLG Displayは、iPhone16 Pro、iPhone16 Pro Maxの2機種のOLEDディスプレイを供給しているとみられています。
iPhone16 ProシリーズにはProMotionディスプレイが搭載されていることで最高リフレッシュレートは120Hzを実現、ディスプレイ種別もiPhone16およびiPhone16 Plusに搭載された多結晶低温ポリシリコン（LTPS：Low Temperature Polycrystalline Silicon）-OLEDディスプレイではなく、低温多結晶酸化物（LTPO：Low Temperature Polycrystalline Oxide）-OLEDディスプレイと異なっています。
iPhone17シリーズでは、iPhone17とiPhone17 Airの最高リフレッシュレートも120Hzになると噂されていますので、今回のLG Displayの製造ライン変更計画はこれらへのProMotionディスプレイ（LTPO-OLEDディスプレイ）の出荷数増加を見据えたものかもしれません。
Source:The Elec
Photo:Apple Hub（@theapplehub）/X
Source: iPhone Mania
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