インドではiPhone16とiPhone16 Plusの製造が行われており、今後、iPhone16 Proシリーズの製造も行うことが計画されていると報じられていました。
それに向けてFoxconnがインド工場への製造設備移管と技術的指導を行う中国人労働者の派遣を計画するも、急遽中止されたとRest of Worldが伝えています。
中国人の技術指導員の派遣や交代が許可されず?
Rest of Worldによれば、Foxconnはインド工場での製造規模拡大に向け、中国工場からの製造設備移管と数百名の中国人の技術指導員などの追加派遣を計画するも、出張が中止されたとのことです。
その中には、ビザを取得し航空券を購入済みであるにも関わらず中止された従業員がいると、Rest of Worldは報告しています。
また、現在、インド工場に滞在中の中国人技術指導員や労働者に対して、決められた期日までに中国に帰国することが命じられた模様です。
台湾人技術指導員の増員で対応しているが
そのため、それによって生じた人員の不足分は台湾人技術指導員や労働者で対処していると、Rest of Worldは説明しています。
ただし、中国からインドに移管する予定のiPhone製造設備の出荷が滞っているとのことですので、製造規模拡大に支障をきたす可能性が高そうです。
長期化すればiPhone17シリーズの開発に影響も
こうした動きの背景には、中国による米国への影響力行使や、中国とインドの関係性が影響している可能性があると、Rest of Worldは推察しています。
ただし、中国政府、インド政府、Foxconnのいずれも本件に関するRest of Worldの問い合わせに返答しなかったとの事ですので、あくまでも推察でしかありません。
iPhone17シリーズの開発ではインドで初めて新製品導入(NPI:New Product Introduction)プロセスが行われるとの噂もありますので、現在の状態が続けば開発計画にも悪影響を及ぼしかねません。
Source:Rest of World via 経済日報
Photo: Apple
Source: iPhone Mania
インドでのiPhone製造ライン立ち上げに遅れ〜移管作業に中国との関係性影響?