Appleが現地時間2025年1月16日、米国特許商標庁(USPTO)に対して新しい温度測定機構に関する特許を出願しました。
2025年中に発売されると噂のAirPods Pro 3への搭載や、Apple Watchにおける温度測定精度の向上が期待されます。
複数のセンサーの組み合わせにより温度測定精度向上
Appleが今回出願した特許は、「温度測定センサーを備えた電子機器」と題されたものです。
Appleはこれまでも温度測定に関する特許を出願済みですが、今回出願された特許の要点は実使用環境下における測定精度を高めることに繋がるものです。
そのために、電子機器には4つの温度測定センサーを搭載することが検討されていると、Patently Appleは説明しています。
特許に図示されているデバイスはApple Watchらしきものですが、対象としているのはウェアラブルデバイス全般です。
熱フラックスセンサーを組み合わせ、周囲温度を用いて補正
電子機器に搭載する4つの温度測定センサーにおいて、2つを熱フラックスセンサーにすることでユーザーの周囲の温度を測定し、それを補正に活用することで測定精度を高められることが特許では取り上げられています。
これは例えば、ランニングなどのフィットネスを屋外で実施している際の、季節による外気温の違い、天候による外気温の違いを測定することでユーザーの体温(体表温度)の測定補正に繋がると予想されます。
AirPods Pro 3には皮膚温センサーが搭載されると噂
AirPods Pro 3には皮膚温センサーが搭載されると、Bloombergのマーク・ガーマン記者が2023年5月に予想していました。
AirPods Pro 3に搭載されるのは、特許取得済みの環境光センサーを用いる体温測定機構か、今回出願された熱フラックスセンサーを組み合わせた体温測定機構かもしれません。
Source:USPTO via Patently Apple
Photo:Apple Hub(@theapplehub)/X
Source: iPhone Mania
AirPods Pro 3に搭載の可能性あり?新しい温度測定機構の特許出願