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「長く続けたい」ことを「長く続けるため」に続けていること【できる30周年コラム】

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「長く続けたい」ことを「長く続けるため」に続けていること

「できるシリーズ」30周年、本当におめでとうございます。

25周年記念の際にもリレーコラムに参加させていただきましたが、あれからもう5年ですか......。あっという間に30周年とは、時間が経つのは本当に早く感じます。また、30周年でもリレーコラムに参加させていただけることを光栄に思います。

さて、今回は「私が長く続けている/これから続けたいこと」というテーマをいただきましたので、改めて自分が長く続けてきたことについて考えてみました。

そもそも、どの程度続けていれば「長い」と言っていいのでしょうね。10年以上続いていれば「長い」と言ってもいいのかな、などと考えつつ色々と過去を思い返してみると、読書は子どもの頃からずっと好きですし、音楽鑑賞やギターなども歴だけ見ればもう30年以上になります。

そういえば、インターネットやWebとの付き合いも同じくらい長く、今ではそれが仕事になっています。また、サッカー観戦についても、かれこれ30年ほどスタジアムに通い続けていますのでこれも十分長い。

それなら、ここで私のサッカー愛を存分に語って読者の皆さんをドン引きさせてやろうか......などと考えたりもしましたが、どうにも書きたいことがうまくまとまらずに悩みました。

原稿の締め切りが近づくなか、「今の時点で長く続けていることは、結局好きだからこそ続けられているわけで、当然、今後も長く続けたいことばかりだよな......」などとぼんやり考えていたところ、「そういえば、『長く続けたい』ことをこれからも『長く続けるため』に、この10年ほど意識して継続している習慣があった」と急に思い出したので、今回はそのことについて書いてみたいと思います。

直近10年間は「規則正しい生活」を意識して継続中

こんなことを書くと年寄りっぽいと思われるかもしれませんが、ある一定の年齢を超えるとどうしても気になるのが「健康」です。どんなにお金や暇があっても、精神的・肉体的に健康でなければ好きなことを続けるのは難しいというのも事実ですし、私も若さだけで乗り切れる時期をとっくの昔に過ぎてしまいました。

私自身、若い頃からスポーツが好きだったことや栄養学などに興味があったこともあり、極端な運動不足やドカ食い、偏食といった食生活の乱れとは幸いなことに無縁でしたが、不規則な生活リズムだけは長いこと当たり前になっていた時期があります。

IT関連という仕事柄や、当時はフリーランスや完全フレックスタイム制といった勤務形態も関係して、忙しい納品前や仕事が乗っているときには朝食や昼食を抜いたり、夕食も適当に済ませてそのまま徹夜でコードを書いてしまったり、睡眠時間を削ったりなど不規則な仕事の仕方が常態化していました。

これを今から11年前、独立して自分の会社を作ったのを機に一切やめ、生活習慣を強制的にリセット。具体的には、以下のようなことを意識するようにしました。

  • どんなに忙しくても23時には寝て、朝7時半に起きる
  • 朝食は8時、昼食は12時、夕食は17時にきちんととる
  • 9時~17時の間に集中して仕事をする
  • 土日は仕事をしない。平日も17時を過ぎたら仕事用のメールに返信しない
  • 寝る前の1時間は読書などでリラックスし、なるべくスマホやパソコンの画面を見ないようにする
  • 夕食後は週4日の筋トレ、週3日の有酸素運動をルーティンに

もちろん、外出の予定や仕事の都合で多少の変動はありますが、この生活リズムが習慣化したおかげで今では朝起きるのに目覚ましが必要なくなり(そうなる前は「とにかく朝起きない人」という家人からの圧倒的評価をいただいていたくらいなのですが)、昼間の眠気もゼロになりました。また、時間をしっかり区切ることで仕事の生産性についても高まった実感があります。

結果として、この11年間は大きな病気やケガはもちろん、風邪すらほとんど引かなくなりました。年齢は重ねても、健康的な日々を過ごせていると感じています。

この生活習慣は今後も続けていくつもりですし、それによって精神的・肉体的な健康が維持できれば、そのときどきの自分の好きなこと、やりたいことも長く続けられるだろうと期待しています。

著書の改訂もこれから長く続いてほしいことの1つ

宣伝のようで恐縮なのですが、昨年の12月に『できるポケット HTML&CSS全事典 改訂4版』を上梓いたしました。この書籍の最初の版となった『できるポケット HTML5&CSS3/2.1全事典』の発売が2015年3月でしたが、ありがたいことにそこから今回で3回目の改訂、今年の3月には10年の節目を迎えることになります。

 「長く続けたい」ことを「長く続けるため」に続けていること

「できるポケット HTML&CSS全事典」の各改訂版、3冊を記念に撮影。『できるポケット HTML5&CSS3/2.1全事典』は残念ながら本棚の奥で行方不明に......

自分の著書が10年続くものになるとは思ってもみませんでしたので、正直驚きです。重版や改訂がされるか否かは著者の希望のみでどうにかなるものでもなく、これもすべて書籍を手に取っていただいた読者の皆さまのおかげと感謝しております。

この書籍の改訂が、私にとっての「長く続けていること」リストにこれからも入り続けてくれたら幸せだなと思って最後に書いてみました。

さて、長くなってしまいましたのでそろそろ締めくくりたいと思います。「できるシリーズ」が今後も40周年、50周年と末永く愛されるシリーズとして発展していくよう願いつつ、今回のコラムを終わりにさせていただきます。


<!-- -->加藤善規

バーンワークス株式会社 代表取締役。埼玉県出身。サッカー、フットサル、モータースポーツ観戦、格闘技観戦、インターネット、音楽鑑賞、筋トレ、腕時計収集などが趣味。サッカー4級審判員、ウオッチコーディネーター(上級 CWC)資格認定者。
フリーランスによるWebサイト制作業務等を経て、2004年よりWebサイト制作会社に所属。同社取締役、制作部門統括を務めた後、2014年にバーンワークス株式会社を設立。同社代表取締役に就任。Web系フロントエンド技術、及びIA、ユーザビリティ、アクセシビリティを主な専門分野とし、Webサイト制作ディレクション業務、コンサルティング業務の他、セミナー等での講演、執筆も行う。

主な「できる」シリーズの著書

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Source: できるネット
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