中国BOEが製造するiPhone15およびiPhone16向け有機EL(OLED)ディスプレイにおいて品質問題が発生し、供給数が減少しているとThe Elecが報告しています。
BOEは、iPhone SE(第4世代)向けOLEDディスプレイの大多数を供給すると噂されています。
BOE製OLEDディスプレイでまた品質問題が発生か
BOEが製造し品質問題が発生しているのは、iPhone15およびiPhone16向けの多結晶低温ポリシリコン(LTPS:Low Temperature Polycrystalline Silicon)-OLEDディスプレイで、最高リフレッシュレートは60Hzのものです。
そのため、最高リフレッシュレートが120Hzの低温多結晶酸化物(LTPO:Low Temperature Polycrystalline Oxide)-OLEDディスプレイよりも製造難易度が低いはずですが、最近製造されたBOEのOLEDディスプレイはAppleが求める品質基準を満たさなかった模様です。
iPhone17シリーズは全モデルが最高リフレッシュレート120Hzと噂
BOEはiPhone16 Proシリーズ向けLTPO-OLEDディスプレイを試作して量産承認を取得しようとしているようですが、LTPS-OLEDディスプレイでも度々品質問題が発生している現状では、承認を取得するのはかなり困難でしょう。
iPhone17シリーズでは、iPhone17とiPhone17 AirにもLTPO-OLEDディスプレイが搭載されて最高リフレッシュレートが120Hzになるのが確実視されており、そうなった場合はBOEが受注できる確率はかなり低くなります。
今週中に発表と噂のiPhone SE(第4世代)は大丈夫?
幸いなのは、BOE製OLEDディスプレイで品質問題が生じているのはiPhone15およびiPhone16向けのものである点です。
早ければ今週中に発表されると噂のiPhone SE(第4世代)向けOLEDディスプレイは大多数をBOEが、一部をLG Displayが供給すると噂されています。
品質問題の詳細についてThe Elecは伝えていませんが、今回もDynamic Islandに関することだとしたらそれを搭載しないiPhone SE(第4世代)向けOLEDディスプレイは無関係ということなのかもしれません。
Source:The Elec
Photo:Private Talky(@privatetalky)/X
Source: iPhone Mania
iPhone SE 4向けOLED供給は大丈夫?BOEの15/16用OLEDで品質問題