Appleが、iPhoneの製造をインドネシアで行うことを検討していると、Nikkei Asiaが報じています。
インドネシアでiPhoneを製造することにより、インドネシアにおけるiPhone16の販売禁止の解除が実現するかもしれません。
1年後を目処に、インドネシアでiPhoneの製造開始か
Nikkei Asiaによれば、Appleは既にサプライヤーとの間でインドネシアにおけるiPhone製造の可能性について協議しているとのことです。
現在検討されているのは、数年前にも噂されたインドネシアのバタム島にiPhoneを製造するための子会社(製造を担当するサプライヤーの子会社)を設立して実現を目指すというもののようで、エンジニアの募集と採用を開始したとNikkei Asiaは報告しています。
現地での部品調達率の低さにより、iPhone16の販売が禁止
ただし、iPhoneの製造工場を建設するには少なくとも1年を要するとのことですので、それを前提条件としてiPhone16の販売禁止が早期に解除されるかは不透明な状況です。
インドネシア政府の出方によっては、これとは別の何らかの投資案を提示する必要が生じるかもしれません。
インドネシアでスマートフォンを販売する場合、搭載する部品の35%以上は現地で製造されたものを用いなければならないとの政府方針により、iPhone16の販売は禁止されていました。
中国からインドへの製造拠点移管に加えインドネシアも?
Nikkei AsiaはAppleにおけるインドネシア市場に重要性について、米中での緊張が高まっていることと、iPhoneの販売台数増加率が低迷していることを考えると、今後の成長が期待できる市場として、インドネシアでの販売再開が必要となると述べています。
iPhoneの製造拠点として地政学的リスクを低減させるために中国からインドへの製造工場移管の動きが報告されていますが、それとは別の理由としてインドネシアでもiPhoneが製造される可能性が高まっています。
Source:Nikkei Asia
Photo:Apple
Source: iPhone Mania
iPhoneの製造をインドネシアで行う可能性〜インドとは異なる理由で製造国拡大か